彩虹眷村はカラフルな絵で埋め尽くされた村
彩虹眷村(さいこうけんそん)という村が台湾中部にあります。
台中駅からバスもしくはタクシーで行くと、少し雰囲気の違う一画があるのですぐわかると思います。
そこが彩虹眷村です。
虹の村(レインボービレッジ)と呼ばれているこの村はたくさんのカラフルな絵で埋め尽くされています。
家の壁や道、マンホール、ありとあらゆるところが絵や文字で装飾されています。
これらの絵を描いたのは黄さんというひとりのおじいさんです。
写真の看板に写っているのが黄さんです。現在94歳の黄さんですが、今でも元気にこの村で過ごされています。
訪れたときにはお土産コーナーに座っておられて、一緒に写真も撮ってもらいました。
黄さんが描いた絵が彩虹眷村を救った
黄さんは87歳のとき、突然家の壁に絵を描き始めました。
絵を習ったこともないという黄さんに、その理由を尋ねたところ、「退屈だったから」と答えたそうです。
しかし、結果的に黄さんが描いた絵が村を救うことになります。
眷村(けんそん)とは、第二次世界大戦後に中国の内戦で敗北した国民党の人たちが移住した地区のことをいいます。
黄さんもその一人です。
かつては住んでいた人も多かった眷村ですが、高齢化や外に出ていく若者が増えたために住民は減り、建物の老朽化も進んでいました。
台中市の都市開発にともない、多くの村は取り壊しが予定されていました。
彩虹眷村も例外ではなく、取り壊し予定の一つでしたが、黄さんが描いた絵が話題になり、多くの観光客が訪れるようになりました。
この村は取り壊さないで欲しいといった声が多く、彩虹眷村の取り壊しは中止になりました。
台中市長が、彩虹眷村を文化公園として保存することを決めたんです。
彩虹眷村は30分もかからず、一通り観ることができるくらい小さな村です。
一応これが入り口みたいです。
ここは観光客の皆さんが写真を撮るスポットになっています。
すぐ隣のこちらも写真スポットです。
郵便ポストがありました。
郵便ポストの横から中に入って行くと、お土産屋さんもあります。
ポストカードやクリアファイル、マスキングテープ、マグカップ、Tシャツなど色々あります。
取り壊しまで予定されていた小さな村。彩虹眷村。
今では、毎日多くの観光客が訪れる観光スポットです。
黄さんは今でも絵を描いているそうです。長生きしてもっともっと色んな絵を描いてほしいです。
Leave a Comment