イタリア

イタリアのミサンガ売りの手口と対策!わざと口車に乗ってみた結果…

海外では観光客を騙してお金を取ろうとしてくる人がたくさんいます。

今回お話ししたいのはミサンガ売りについて。

文字通りミサンガを売っている人なのですが、露店商をしているわけではなく、観光客の腕に勝手にミサンガをくくりつけて、お金を請求してくるという度が過ぎた押し売りをしています。

ミサンガを売っているというより、ミサンガを買わせているという方が正しいかもしれない。

海外にはそういうミサンガ売りがいて、ヨーロッパ滞在中もミサンガ売りが多い観光地がいくつかありました。

フランスのパリにあるモンマルトルの丘もそのひとつで、モンマルトルの丘にあるサクレ・クール寺院付近にもミサンガ売りがたくさんいました。

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普段はミサンガ売りが寄ってきても無視を貫き通すのですが、一度だけミサンガ売りの口車に乗ったことがあります。

イタリアのローマにあるスペイン広場に行ったときのことです。

スペイン広場はミサンガ売りが多い

スペイン広場
ローマのスペイン広場も有名な観光地ですが、観光客が集まる分、ミサンガ売りが多い。

階段を登ると一人の男が、「ナガトモー」「ホンダー」「イェーイ」と声をかけてきました。

陽気なイタリア人。サッカー大好きイタリア人。
ナガトモとホンダを連呼しながらハイタッチを求めてくる。

いつもは無視するのになぜかハイタッチに応じてしまいました。

すると男はポケットから紐を取り出したので確信しました。

「ミサンガ売りだ!」

ミサンガ売りの手口を知りたくなって口車に乗ってみた

男は「マジックを見せてあげる」と言いながら僕の手首にミサンガをつけようとしてきました。

正確には紐を3本ぐらい持っていて、それを手首で編んでミサンガにしようとしてきます。

巻かれてしまうとお金を請求されるのはわかっていたので、抵抗してなんとか巻かれないようにしていました。

すると男は「お金はいらない。マジックだけ見て!」と言ってきました。

「絶対お金よこせって言ってくるだろ」って言う僕に対して、何回も「お金はいらないって」と言ってくる。

「もしお金請求してきても払わないから」と念を押しても、男は「払わなくていい」と言ってきたので、ここまで言ってどういうやり方でお金を請求してくるんだろうと少し気になりました。

まぁ平気で嘘ついてミサンガつけた途端にお金よこせって言ってくるんだろうなと想像はつきましたが、どういう手口で売りつけようとしてくるのか試してみようと思って、ミサンガ売りの口車に乗ってみました。

好奇心です。(良い子は真似しないでね)

絶対お金を払うつもりはなかったし、最悪全力で走って逃げようと思いました。

そしてどんどん紐を手首に巻きつけてくるミサンガ売りの男。

その手際の良さがすごい。全部巻くのに1分もかからなかったんじゃないですかね。

いよいよ巻き終わってミサンガが完成するというときに、どうするのかなぁと思っていたら、急に男が違う方に歩き出し、入れ違いに別の男が僕の方に来て、僕の手首に巻かれているミサンガをホッチキスみたいなものでパチっと。

「あっ。。」

男たちのこの一連の流れが一瞬すぎて、僕が声を出したときには、手首に完全にミサンガをつけられた後でした。

そしてホッチキスみたいなものでミサンガをとめたやつがお金を請求してくる。

「15ユーロ(2千円弱ぐらい)だ!」

ただの紐なのに値段高すぎる。

当たり前ですけど、あっちにいる男はお金払わなくていいって言ったと言っても、知らないの一点張り。

なるほど。そういう連携プレーでやってくるのか。と感心しつつも、安かったら社会勉強も含めて払ってもいいかなと思っていましたが、こっちは貧乏旅人。15ユーロは高い。

15ユーロあれば一日分の食費になる。

ということで、そこからは払え払わないのミサンガ売りとの闘いが繰り広げられたわけです。

終いには「ヤクザー!」と叫ぶ男たち。

そういう日本語ばっか知ってやがるんですこういう人たち。

結局どうなったかというと、ミサンガつけたまま逃げようとしたら、返せと言ってきたのでハサミで切らせました。

こいつはお金払わないなと思われたのか、意外と応じてくれました。

海外でミサンガ売りに遭遇したときの対策

海外で観光中にミサンガ売りと遭遇した場合、まずは相手にしないのが得策。

目が合って「ナガトモー」「ホンダー」と言ってくるのは大抵怪しいやつです。

最後にはヤクザと言ってくるので。

あとは近寄ってきても無視しながら足を止めないことです。歩いていても手首とかカバンとかにミサンガをつけようとしてきたり、しまいには肩に乗せてきたやつもいましたが、とにかく立ち止まってしまうと相手の思うつぼ。
一人だけじゃなく、ミサンガ売りがいっぱい群がってきます。

じっくりそこで立ち止まって景色を見たいとか観光の物を見たいという場合でも、なんとかミサンガ売りをあしらいましょう。

万が一ミサンガをつけられてしまった場合、簡単にはお金を払わないようにすることも大事。

別にこっちが悪いことをしてるわけじゃないので、嫌なことは「NO!」とはっきり言うべきです。

ミサンガ売りは、断るのが苦手な日本人の性格をよくわかっています。

仮にお金を払ったとして、それだけで済めばいいですが、こいつは断らないと思われたら、何かしら理由をつけて金額をさらに上乗せして請求してきます。

一度お金を払ってしまうことで、二度三度払うまで離してもらえない可能性があるんです。

それに観光地だと周りに人が多いので、助けを求めれば誰か助けてくれるはず。

ただ、もしも命の危険を感じたときはお金を払うのもやむを得ません。

あと、海外ではむちゃくちゃ親切にしてくる人にも気をつけた方がいいです。

そう思うのは、パンテオンに連れて行ってくれた親切なおじさんがお金目当てだった話にも書いてあるのですが、親切にした見返りにお金を要求してくる人がいるからです。

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