出版社:ライツ社
発売日:2017/4/17
本田直之さんと四角大輔さんが、もっと自由に身軽に生きたいと、20代の頃から20年以上かけて追求してきた「自由な生き方」の考え方や具体的な方法をまとめた本。
本書では「モバイルボヘミアン」という言葉がキーワードとなっていて、それこそがお二人が実践し、読者に提案する新しい生き方のこと。
最初にお二人がどういう方なのか紹介します。
だれにも縛られない自由な生き方を手にした人
本田直之さんは、レバレッジコンサルティング株式会社代表取締役であり、日本とハワイに拠点を置いて生活をしている方。
サーフィンやトライアスロンを楽しみながら、関係企業に投資をしたり、美食家でもある本田さんはレストランのプロデュースもしています。
『脱東京 仕事と遊びの垣根をなくす、あたらしい移住』をはじめ、多くの本を出版しています。
四角大輔さんは、元々レコード会社勤務で7度のミリオンヒットを手がけた敏腕プロデューサー。そのキャリアを手放し、現在は執筆家としてニュージーランドで森の生活をしながら、年の半分は世界中を移動しながら生活を送っています。
著書には、『自由であり続けるために、20代で捨てるべき50のこと』をはじめ、以前紹介した『The Journey 自分の生き方をつくる原体験の旅』があります。
お二人に共通する点は、だれにも縛られない自由な生き方をしているということ。
しかし仕事の内容やお金の稼ぎ方も違えば、これまでの経歴も違います。
違う人生を歩んできたのに、同じ自由な生き方を手に入れた2人だからこそ、この本の内容は幅広く深いものとなっています。
モバイルボヘミアンとは
今の働き方をこれから何十年も続けるのに不安を感じている人に、お二人が勧めるのは、「モバイルボヘミアン」という生き方。
モバイルボヘミアンとは、自分の好きなことをライフスタイルの中心に据えながら、旅するように働き、暮らす、自由な生き方のこと
また、モバイルボヘミアンという生き方は、自分らしくいられる時間をできるかぎり長く持つための方法であり、仕事、表現、生活のクオリティを極限まで引き上げるための考え方だともおっしゃっています。
もはや、ワークスタイル(仕事)を中心に生きるのではなく、ライフスタイルを中心に生きるべきだということ。そしてそれが可能な時代になっていて、10年後はそういう生き方が当たり前になるかもしれないんです。
以前はデュアルライフやノマドワーカーという言葉が話題になったこともありますが、そういった言葉が、どこにいても働ける人を指すなら、モバイルボヘミアンは仕事と遊びの境界がなくなっている、さらに高い次元の自由を指しています。
なぜモバイルボヘミアンという言葉が生まれたのかというと、好きなことをして自由に生きたいという理想と仕事という現実を両立するためにはどうすればいいのかをお二人が考え続けた結果、次のようなスキルが必要だとわかったからです。
高度なモバイル・リテラシーを身につけ、自分を移動させる力(モビリティ)を最大限まで引き上げること
モバイル・リテラシーはモバイルテクノロジー(デジタルデバイス×インターネット)を使いこなす能力。そのスキルを身につけるのは、自分のライフスタイルを中心に据えて生きるために必須なのだと。
本書では、ボヘミアンの言葉に、「古い慣習に囚われすぎず、自由な発想ができ、クリエイティブな思考を持つ人」「世の中に流されずに自分の心や信念に従って生きている人」という解釈も加えてあります。
これからどうやって生きていきたいかを考える
今の働き方をあと何十年と続けたいですか?
もしこの問いに対して答えがイエスなら、この本を読む必要はないかもしれないです。
でも答えがノーなら、今できるできないではなく、10年後どうしていたいか、どうやって生きていきたいかを今考えるべきだし、この本を読むのはとても価値があると思います。
著者のお二人も元々は会社員だったそうです。
もちろん、MBAを取得していたり、プロデューサーとしてミリオンヒットを手がけるなど、すごい人ではあったんですけど。
でもお二人が20年以上かけて実験を繰り返してわかったこと、その考え方や方法を本書でインプットし、自分のやり方でアウトプットしていけば、もしかしたらお二人の半分以下の時間で実現できるかもしれません。
本書のエピローグのタイトルにもあるように、ぼくたちはどこまでも自由になれる。
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