ザグレブはクロアチアの首都。
クロアチアのこともあまり知らなかったのに、ザグレブなんて聞いたこともなかった。
むしろ治安が悪そうなイメージを持っていました。
でも行ってみたら現地で出会う人たちは優しい人たちばっかりだったんです。
僕は基本的に貧乏旅だったので、なるべく節約しながら旅をしていました。
交通費や宿泊費を削るのには限度があるので、安くできるのはやはり食費です。
美味しい物もいっぱい食べたかったですけど、なるべくスーパーでパンを買ったり、泊まるところにキッチンがあれば食材を買って自炊するようにしていました。
その土地ならではの料理とかも食べたかったのでたまにレストランとかも行ってましたが、食費を抑えれるところは抑えるようにしていました。
ザグレブでは一回もレストランに行かなかったんですが、夕方ぐらいにたまたま通りがかったパン屋からすごい良い匂いがしてきて。
その匂いに誘われるがまま、夕飯はパンにしようと思って、そのパン屋に入りました。
有名なお店を調べて行ったわけではないので、どこにでもあるような普通のパン屋さんですよ。
中に食べるスペースがあるわけでもなく、むしろ少し小さいお店で、女性の店員さんが2人いました。
でもパンはすごい美味しそうで僕が迷っていると、店員さんがおすすめを教えてくれます。
そしてパンを2つ選んで買おうと思ったら、店員さんが今度はケーキもすすめてきたんです。
たしかにケーキも美味しそうだったんで、買おうか本当に迷いました。
たぶんけっこうな時間迷ってたんですけど、そこは誘惑に勝って買わないことにしました。
いくらクロアチアの物価が安いといっても、ケーキを買うぐらいなら、スーパーでパスタとか買ったらもっとお腹いっぱい食べられますからね。
節約していると美味しさとかよりも安さと量を重視してしまいます。
店員さんは色々説明してくれたりすすめてくれたのに申し訳ないなと思いながらも我慢しようと思って、パンだけ買おうと思って会計していると、店員さんが僕が迷っていたケーキをパンと一緒に袋に入れだしたんです。
「いや、ケーキは買わないよ?」と言ったんですが、「ケーキ代はいいから」と。
僕があまりにも迷っていたので、サービスしてくれたみたいです(笑)
よくありそうな話ではあるんですけど、外国人だからサービスとかしてくれるとかほとんどないですし、むしろ値段をごまかすような人もいるぐらいですから。
パン2つだと足りないだろうなと自分でも思いつつも、常に「お腹減った」と「節約しなきゃ」との葛藤があるわけでして。そういったときにこういう人の優しさに触れると本当に泣きそうになります。
翌日からザグレブに滞在中は毎朝そのパン屋さんに立ち寄り、パンを1つ買いました。
優しくされると好きになります。
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