シャルル・ガルニエが設計したオペラ座
フランスの首都パリにあるオペラ座「パレ・ガルニエ」は、19世紀の後半にナポレオン3世が建設を命じ、14年もの時間をかけ、1875年に完成しました。
オペラ座の設計はコンペで決めることになり、171の公募作の中から選ばれたのが、シャルル・ガルニエの設計です。
夜はオペラやバレエ公演がありますが、昼間は内部を見学することができます。(入場料は必要です。)
オペラ座の大理石の大階段
オペラ座の中に入ると目を惹かれるのが、大きな大理石の階段です。
階段を少し上がると踊り場があり、そこから2つに階段が分かれています。
この階段のデザインは、フランスのボルドーにある「ボルドーの大劇場」をモデルにしているそうです。
吹き抜けになっているので、すごい開放感があります。
劇場の天井にあるシャガールの絵「夢の花束」
劇場の天井を見上げるとシャンデリアと絵があります。
絵はマルク・シャガールという有名な人による天井画「夢の花束」です。
1964年に文化大臣アンドレー・マルローがシャガールに製作を依頼したもので、パレ・ガルニエの完成からしばらく経ってから取り付けれられました。
シャガールは絵を色ごとに分けて、それぞれに14人の著名な音楽家とその作品を描き、さらにはパリの風景も描いています。
よく見ればエッフェル塔や凱旋門、オペラ座なども描かれていますね。
この天井画の完成式で、シャガールはこのようなことを言っています。
「この場所にちょうど鏡を置いたように、下の舞台で俳優や音楽家が創り出す盛り沢山の夢を映し出したいと思った」
いい言葉ですね。まさにこの言葉通り、長い間劇場の天井に飾られたこの絵とシャンデリアが、ここオペラ座で創られる素晴らしい作品を映し出してきたことでしょう。
まるで宮殿のようなロビー「グラン・ホワイエ」
オペラ座の中で、特に豪華な装飾がされているのが、このグラン・ホワイエ(大広間)です。
一面に金箔を貼った壁とシャンデリアが輝いています。本当に宮殿みたいですね。
ここは、貴族や資産家の社交の場としてデザインされた休憩室だそうです。
豪華すぎて落ち着きませんが。。
回廊も豪華で立派です。
オペラ座の正面はこのような感じです。
目の前にメトロ(地下鉄)の駅があるので、駅の階段を上がったら、このようにすぐオペラ座があります。
オペラ座の中は、まるで宮殿のように豪華絢爛で、見学をするだけでも行く価値はあると思います。
大理石の大きな階段、シャガールの天井画「夢の花束」、豪華すぎる大広間グラン・ホワイエは見どころです。
できれば、オペラやバレエ公演も観たいですね。
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