たいていの人はお金のために働いていますが、お金持ちの人は少し違った考え方をしています。
それは、お金のために働くのではなく、「自分のためにお金を働かせる」という考え方。
時間給で働いていると、当たり前ですが働いた時間に対して給料がもらえます。でもお金に働かせるというのは、投資などをすることによって、より多くのお金を得ようという考え方なので、自分が働いた時間と収入は必ずしも比例するわけではありません。
ほとんどの人がお金のために働く理由
自分のためにお金を働かせた方が、より多くのお金を得ることができるのに、ほとんどの人はそうはせず、お金のために頑張って働きます。
これは、恐怖と欲望が深く関係しています。
お金に対する恐怖
人はお金がなくなることに恐怖があります。これは当たり前のことです。
誰も好んで貧乏になりたいとは思いません。
お金がないと不安だから必死になって働きます。
将来のことを考えて貯金をしますが、今度は貯まったお金を失わないかともっと不安になります。
恐怖をなくそうとしてお金を貯めたはずなのに、その恐怖が前より大きくなっているんです。
お金を持つことによる欲望
頑張って働いて給料を受け取ると、今よりも良い物が欲しくなったり、楽しいことをしたいと思います。
これが欲望です。
でもお金がもたらしてくれる喜びというのは、あまり長続きしません。
そのため、「もっと楽しいことをしたい、もっと快適な生活をしたい。そのためにはもっとお金が必要だ」というように、より多くのお金を必要として、もっと一生懸命働きます。
これにはきりがありません。
給料が増えて、より多くのお金が手に入ると、自分の欲望のためにお金を使います。
前よりも収入が増えたという人で、生活レベルを上げない人はほとんどいないと思います。
そのお金を貯める人はいるかもしれませんが、それは欲望よりもお金を失う恐怖が勝っているからであって、お金のために働いているのに変わりはありません。
無知が恐怖と欲望を大きくしている
ほとんどの人が教育を受けてきた学校という場所は、お金のために働く方法を学ぶところです。
学校は、いい成績をとって、いい大学に入って、いい会社に入って、そこで一生懸命お金のために働きましょうという考え方で、勉強のことは教えてくれても、お金のことは教えてくれません。
なのでお金に関する知識がないまま社会に出て、お金のために働いているんです。
お金のことを知らないことが、恐怖と欲望を大きくしています。
お金のことになると、たいていの人は安全そうなことだけやって安心していたいと思いますが、それだけで本当にいいのでしょうか?
お金のために働くというのは、朝起きて仕事に行き、もらった給料で請求書を払い、また朝起きて仕事に行って頑張って働く。その繰り返しです。
これから先ずっとそうなりますし、どれだけ頑張って働いても、どれだけ高い給料をもらっても、恐怖と欲望は増え続けるだけです。
お金のことを知るということは悪いことではありません。
むしろ生きていく上で欠かせない知識だと思っています。
お金のために働いている人の考えを支配しているのは頭ではなく、恐怖や欲望といった感情なので、感情に任せて考えるのではなく、頭で考えるのが大事です。
ずっとお金のために働くのが嫌なら、お金を自分のために働かせようという考え方を持つ必要があります。
参考書籍
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