オーストリアの首都ウィーンで圧倒的な存在感を誇る巨大な教会、シュテファン大聖堂(シュテファン寺院ともいう)はウィーンのシンボルであり、観光では外せないスポットのひとつです。
シュテファン大聖堂を含むウィーン歴史地区は2001年にユネスコ世界遺産に登録されました。
シュテファン大聖堂の完成に300年を要した
オーストリア公ルドルフ4世の命によって建造されたシュテファン大聖堂は完成まで300年という長い歳月がかかりました。
高さ137mもある南塔は、寺院の塔としてはドイツのウルム大聖堂(161m)・ケルン大聖堂(157m)に次いで世界で3番目の高さがあります。
プムメリンという大きな鐘
シュテファン大聖堂の北塔にはプムメリンという大きな鐘があります。
プムメリンは、1683年に行われた第二次ウィーン包囲で、ウィーンを攻めたトルコ軍が敗北したときに残された大砲などの武器を溶かして鋳造することでつくられました。
シュテファン大聖堂の建造当時、プムメリンは南塔にありましたが、第二次世界大戦時に落下してしまい、修復されたプムメリンは現在北塔にあります。
シュテファン大聖堂からウィーン旧市街を眺めることもできる
シュテファン大聖堂の北塔はエレベーターで60mの高さまで、343段の階段を使えば73m地点まで上がることができるそうで、上からは黄色や緑のきれいなモザイク装飾の屋根やウィーン旧市街を展望できます。
もちろん北塔の上にあるプムメリンも見ることができます。
シュテファン大聖堂の建築様式
目の前でシュテファン大聖堂の大きさに圧倒されました。近すぎて写真の枠に全く収まっていませんが、この外観はゴシック様式となっています。
中に入ると少し暗く、厳かな雰囲気を感じました。
ちょうどミサが行われていたので、人も多かったです。
ミサが終わると祭壇も見ることができました。ゴシック建築の外観とは違って、内部の祭壇はバロック様式となっています。
ハプスブルク家の歴代君主の墓所でもある
ハプスブルク家の歴代君主の墓所としても知られているシュテファン大聖堂はカタコンベがあります。
カタコンベとは地下墓地のこと。
1679年にヨーロッパ中に蔓延した伝染病ペストによって、ウィーンでは約15万人もの死者が出ました。
ペストで亡くなった人々の遺骨、ウィーンの司教、ハプスブルク家の心臓以外の内臓が地下に保管されています。
カタコンベはガイドツアーで見学することも可能です。
ここのカタコンベは見ていないですが、フランスのパリにもカタコンベがあるので、そちらは見学しました。
有名な観光スポットが多いパリでも、数時間並ぶほど人気があります。
シュテファン大聖堂のカタコンベはどのような感じかわかりませんが、不気味で普段見ることができないものを見ることができるのでパリのカタコンベはけっこう面白かったです。
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シュテッフルの愛称で親しまれている
シュテファン大聖堂はウィーン市民からシュテッフルという愛称で親しまれています。
ウィーン観光の名所としてだけでなく、かつてモーツァルトとコンスタンツェ・ウェーバーの結婚式・葬儀が行われたり、2008年にはサラ・ブライトマンによるコンサートも行われました。
ウィーンに行ったらまず間違いなくシュテファン大聖堂を見ることになると思いますが、北塔の上から旧市街を眺めたり、カタコンベのツアーに参加するのもいいと思います。
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