見ていて飽きない!歩き回るだけでも楽しい町ブルージュ
ベルギーの首都ブリュッセルから電車で約1時間ほど行ったところにブルージュ(ブルッヘ、ブリュージュともいう)という町があります。
ブルージュは、橋(brugge)という言葉からきており、運河が流れるこの町には多くの橋が架かっています。
赤レンガ屋根の家が並び、教会や大聖堂などの歴史的建造物も点在しているブルージュの町並みはとてもきれいで、町を歩いて回るだけでも楽しいです。
中世の面影が残るブルージュの町並みの美しさは、天井のない美術館や屋根のない美術館だと称されるほど。
イタリアにある、運河が流れる水の都「ヴェネチア」のようだと、北のヴェネチアともよばれています。
1日で見て回れるほどの小さな町ですが、ブルージュには3つの世界遺産があります。
ブルージュ歴史地区
一つ目の世界遺産は、ブルージュ歴史地区として登録されている、旧市街全体です。
天井のない美術館とよばれるだけあって、その美しい町並みが高く評価されて世界遺産に登録されました。
なぜ中世の面影が色濃く残っているのかというと、中世には貿易都市として栄えていたブルージュですが、その後衰退していったからです。
中世以来、ブルージュは経済上大きな発展を遂げたわけではありませんが、結果的に当時の面影を残す町並みが多く残ったという感じです。
そんなブルージュですが、市街とその外れでは少し違った雰囲気を感じることができます。
ブルージュ歴史地区の中心でもあるマルクト広場。観光の起点にもなるこの広場には、朝から晩まで多くの観光客で賑わっています。
広場には鐘楼や、
市庁舎、
おしゃれなレストランなどがあります。屋根の形がカクカクしていて可愛かったです。
駅からマルクト広場に向かうまでには、教会や大聖堂もありました。
馬車に乗って観光もできます。それにしてもこれらの建物に囲まれた石畳の道を馬車が走るのは合いますね。
市街だけでなく、市街から少し外れたところも行ってみます。
少し今風におしゃれできれいな建物が多いというか、整備された石畳の道に、運河、木や草の緑、建物、それぞれがうまく調和しているなという印象を受けました。
静かで、とても住みやすそうな場所です。
こんなところにもカクカク屋根の家が。やっぱり可愛い。
市街の外れには風車や、
城門らしきものもありました。
マルクト広場からは少し歩かなければいけないですが、町全体の雰囲気を肌で感じるには、やっぱり歩き回ることですね。
ベルギーとフランスの鐘楼群に含まれる鐘楼
二つ目の世界遺産は、マルクト広場にある鐘楼です。
ベルギーとフランスの鐘楼群として、ベルギーとフランスの両国合わせて、56もの鐘楼が世界遺産に登録されているのですが、その一つが、ブルージュの鐘楼です。やっぱり屋根の形はカクカク。
鐘楼とは、時を告げる鐘のある塔や建物のことです。
ブルージュの鐘楼の高さは88メートル。内部見学も可能で、366段ある螺旋階段で上まで登れるそうです。
登っていないのでどのような眺めかはわからないですが、88メートルもの高さから見ることができるブルージュの町はきっときれいだと思います。
天井のない美術館を上から眺める。いいですね。
フランドル地方のベギン会修道院群に含まれるベギン会修道院
三つ目の世界遺産はベギン会修道院です。
オランダ南部からベルギー、フランス北部にまたがる地域のことを、フランドル地方といい、ブルージュのベギン会修道院を含む、フランドル地方にある13のベギン会修道院が世界遺産に登録されています。
ベギン会修道院とは、女性だけで組織された修道院のことです。
ベギン会修道院は、シスターとは違って、一般の女性が自立的な生活を送っていくための共同生活の場でした。
わかりにくいですが、右奥に見える白い建物がそうです。
敷地内には、教会もありました。
ベギン会修道院の家という博物館もあり、当時の生活様式なども見ることができます。
ベギン会修道院は緑に囲まれていて、近くには公園や池があります。こういう落ち着いたところでゆっくり暮らしたいものですね。
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