カンボジアといえば世界中から観光客が集まるアンコールワットが有名ですよね。
2015年にはトリップアドバイザーで日本人の旅行者が選ぶ海外の人気観光スポット第一位に選ばれたほどです。
でもカンボジアはアンコールワットだけではないんです。
今回紹介したいのは「プレアヴィヒア寺院遺跡」というところ。
天空の遺跡と言われているプレアヴィヒア寺院
プレアヴィヒア寺院はカンボジアの北部、タイとの国境付近にあるダンレク山地海抜625メートルの山の頂上にあるヒンドゥー教寺院です。
9世紀にクメール王朝によって建てられ、11世紀に増築されるなどして、ヒンドゥー教がこの地域で衰退していくと仏教寺院となりました。
プレアヴィヒアという名前はクメール語で「神聖な寺院」という意味なのですが、タイ側からは「プラーサート・プラウィハーン」(タイ語で神聖な寺院という意味)と呼ばれています。
というのも、このプレアヴィヒア寺院が位置するのはカンボジアとタイとの国境。
両国でプレアヴィヒア寺院の領有をめぐって争っていたため、カンボジア側とタイ側で呼び名が違ったのではないでしょうか。
プレアヴィヒア寺院は2008年に世界文化遺産に登録されましたが、その年カンボジアとタイで紛争が勃発。
2011年にも大きな紛争が起き、数千人の人が避難を余儀なくされ、民間人を含む数十人の死傷者が出ました。
このような出来事があったために、数年前までは観光に行く人も少なく、日本の外務省のホームページにも、プレアヴィヒア地域に関して「渡航の是非を検討してください」という危険度のある地域とされていました。
2013年に国際司法裁判所によって、正式にプレアヴィヒア寺院はカンボジアに帰属することになり、現在では紛争も落ち着いたので、危険度も引き下げられていますが、国境では軍人が見張りを続けています。
プレアヴィヒア寺院の行き方はツアーか車をチャーター
プレアヴィヒア寺院は少し行きにくいところにあります。
アンコールワットのあるシェムリアップという街から北東120キロも離れていて、電車やバスなどの公共交通機関もないため、行くためにはツアーに申し込むか、車をチャーターしていくしかないかと思います。
僕は数人で車をチャーターして行きました。
こんな車です。11人で乗って行きました。
シェムリアップを朝7時に出発してプレアヴィヒア寺院に向かいましたが、プレアヴィヒアまでは約4時間の道のり。。
山のふもとまでは3時間ちょっとで着きます。
そこでプレアヴィヒア寺院の入場チケットを買い、車を乗り換えて山道を登ります。
※入場チケットを買うときにパスポートが必要になります。
こんな感じで乗り合わせて行きます。
プレアヴィヒア寺院からの景色がとてもよかった
車で上がれるところまで上がり、遺跡の手前からは少し歩かなければなりません。
カンボジアの国旗とユネスコの旗がありました。
進んでいくとクメール建築の遺跡。
このような山の頂上によく遺跡と建てたなぁとすごさを感じます。
プレアヴィヒア寺院の見所は遺跡だけじゃなく、行った人みんなが口をそろえて言うのがプレアヴィヒアからの景色。
その景色を見るためにシェムリアップから4時間もかけて行ったと言っても過言ではありません。
しかしながら頂上までなかなか遠いです。。
遺跡をじっくり見ながら登っていくとけっこう時間がかかるかもしれません。
そして長い道のりを経て辿り着いた頂上からの景色がこちら!
どこまでも広がる地平線。
写真で見るとあまりすごさが伝わらないというか、奥行きがでないというか。。
うまく写真で表現できず悔しいですが、実際に見てみると本当に来てよかったと思えるほど感動します。
単に”山の頂上から見える景色”ではなく、そこに辿り着くまでの道のりがあってこその景色かなと。
山を登った者にしか見えない景色があるというのはこのことかもしれませんね。
この景色をみるためだけでも、行く価値はあると思います。
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