アンコール・トムはアンコール遺跡のひとつで、アンコール・ワットより少し北に行ったところにあります。
クメール語で「大きい都市」という意味があるアンコール・トムですが、その名の通り、1辺が3kmもある大きな都市遺跡で、内部には王宮や寺院など80以上の遺跡があります。
その中でも中心的存在なのがバイヨン寺院。
塔の上部にはクメールの微笑みと呼ばれる、微笑んだ顔がたくさん刻まれていました。
アンコール・トムについて
アンコール・トムはアンコール王朝最盛期だった12世紀後半から13世紀初めにかけて、ジャヤーヴァルマン7世が築いた都市遺跡。
高さは8mで周りは濠で囲まれていて、城であり砦でもありました。
ちなみにジャヤーヴァルマン7世はクメール王朝初の仏教徒の国王です。
5つの城門(南大門・北大門・西大門・死者の門・勝利の門)があり、アンコール・ワットから行くと南大門を通ることになります。
アンコール・トムには象のテラスやライ王のテラス、プレア・ピトゥなどの遺跡がありますが、なんといっても一番の見所はバイヨン寺院です。
バイヨン寺院には観世音菩薩の顔が196も刻まれている
バイヨンというのは、ヒンドゥーと仏教が混じった寺院跡のことで、クメール語で「美しい塔」という意味があります。
バイヨン寺院には49もの尖塔があり、その上部には四面に観世音菩薩の顔が刻まれているので、その数は全部で196。
バイヨン寺院を見学。
遺跡探検は楽しいです。
壁面に掘られたレリーフも興味深い。
見上げると人面像が。
階段で上に登るとそこはもう顔だらけです。
196もの微笑む菩薩の顔に囲まれながら、バイヨン寺院を見学。
微笑んでいる顔から「クメールの微笑み」といわれています。
右を見ても左を見ても顔。四方八方に顔があります。
アンコール・ワットとはまた違った魅力があるアンコール・トムのバイヨン寺院。
これだけ巨大な人面像がいくつもあるのは壮観です。
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