1992年にユネスコ世界遺産に登録されたアンコール遺跡群。
アンコール・ワットをはじめとした多くの寺院や宮殿を見て回るのはカンボジアシェムリアップ観光のメインともいえます。
まず朝早く起きてアンコール・ワットの朝日を眺めてからアンコール・ワットの内部を見学。
その後アンコール・トムを見学して、最後に訪れたのがタ・プロームでした。
・アンコール・ワットとアンコール・トムの記事はこちら
【アンコールワットが朝日に照らされてとても神秘的だった】
【アンコールトムのバイヨン寺院には微笑む巨大な顔がいっぱいあった】
タ・プロームはアンコール遺跡群のなかでも特に樹木の侵食が激しい
タ・プロームもアンコール遺跡群のひとつ。アンコール・ワットやアンコール・トムにも負けず劣らず人気のある遺跡で、12世紀末にアンコール朝の王であるジャヤヴァルマン7世が母親を弔うために建てました。
仏教寺院として建てられましたが、のちにヒンドゥー教寺院に改修されたそうです。
アンコール遺跡では樹木が長年伸ばし続けた根が遺跡に侵食している光景をよく見ますが、タ・プロームは特に侵食が激しく、
遺跡の損傷もひどいです。
ちなみに樹木はガジュマルという種類の植物だそうで、タ・プロームに侵食するガジュマルを見て自然のすごさというものを感じました。
巨大な木が石の塀と一体化しています。
木が生きているかのようにぐにゃぐにゃ曲がっています。
もはや根元がどうなっているのかよくわかりません。
これなんか作り物みたいですよね。
長い時間かけて根を伸ばし続けてきた木。
なんか神秘的に思えてきました。
崩壊している遺跡。
ラピュタみたいだったベンメリア遺跡にどことなく似ている気もします。
ベンメリア遺跡について知りたい方は【ベンメリア遺跡はまるでラピュタ?カンボジアの森に眠る巨大寺院】も読んでみてください。
これが一番すごかったかも。自然のすごさと時の流れを感じますが、密林に建てられた遺跡に怒った木が支配しようとしているみたいで恐怖すら覚えます。
自然ってすごいけど怖い。
今もなお続く侵食。
倒れまいとしがみついているみたい。
何十年、何百年経ったらもっとすごいことになっているんだろうなー。と思いながらタ・プロームをじっくり見て回りましたが、
かなり見応えがありました。
インドがタ・プロームの修復を担当しているそうで、損傷があまりにひどいのでインド政府がタ・プロームを修復するために動いているのだとか。
僕は、樹木が遺跡を支配しているかのように思いましたが、樹木が遺跡を破壊しているのか、それとも反対に遺跡を支えているのかということで議論とかもあるみたいです。
人によって見方が全然違うのでおもしろい。ひとつ共通して言えるのは自然ってやっぱりすごいということ。
タ・プロームは映画の撮影に使われたこともある
自然と遺跡が生み出した神秘的な雰囲気漂うタ・プロームは映画の舞台になったことも。
それが「トゥームレイダー」と「トゥー・ブラザーズ」という作品です。
トゥームレイダーはアンジェリーナ・ジョリーが主演を務めた映画で、世界中の遺跡でお宝を探すトレジャーハンターの主人公ララ・クロフトが亡くなった父が残したものをヒントに光のトライアングルというものを探すアドベンチャーアクション映画。
トゥー・ブラザーズは野生動物のトラを主人公に描いた映画で、かなり感動する作品らしい。
まぁどちらの映画も見たことないんですけどね。
カンボジアが舞台になっていて、実際に自分が見たタ・プロームも撮影に使われたのだと思うとぜひ観てみたい作品。
カンボジアと聞くとアンコール・ワットの印象が強いですが、タ・プロームもすごいです。
間違いなく絶対に見ておきたいアンコール遺跡群のひとつ。
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