フランス

初めての一人旅【アミアン・リール編】

3年前のちょうどこの時期、フランス留学中に初めて一人旅を経験しました。

一人旅といっても、一週間ほどの小旅行みたいな感じでしたが、それまで周りには日本人の友達がいたので、初めて一人で海外で行動するのがすごい不安だったことを今でも覚えています。

旅の行き先はフランス北部のピカルディー、ノールとよばれる地方にある都市リールとベルギーの首都ブリュッセル。ブリュッセルならパリから電車で数時間で行ける近さですし、フランス語が通じるので、初めて一人旅をするにはぴったりかなと。

ついでにフランスとベルギー付近の都市も寄って行こうと思い、リールという町を選びました。

今回は、初めての一人旅【アミアン・リール編】【ブリュッセル編】の2回に分けて書こうと思います。

アミアンというのはリールの近くにある町です。世界遺産の大聖堂があるので、リールに行く前にちょこっと寄りました。

アミアンにある世界遺産の大聖堂はフランス最大

アミアン
アミアンはパリから電車で1時間ほど。ちなみにアミアンはピカルディー地方の首都です。

アミアンで有名なのは、世界遺産にも登録されているアミアン大聖堂。

アミアン大聖堂
駅から歩いて大聖堂に向かいます。

アミアン大聖堂
正面からだとこんな感じ。アミアン大聖堂はゴシック様式の大聖堂ではフランスの中でも最大だとか。たしかにかなり大きいです。

1220年に建築の工事が始まり、この大聖堂が完成するまでにかかった年月は68年。これはかなり早いらしいです。早いうえに規模も最大。昔の人の技術の高さには驚きです。

アミアン大聖堂
大聖堂の外は細かな彫刻があり、

アミアン大聖堂
大聖堂の中は、きれいなステンドグラスがあります。

アミアン大聖堂
天気が良くて、太陽の光が差し込んでいたというのもありますが、他の大聖堂よりもけっこう明るいなという印象でした。

身廊の高さは42.5メートルで、これもやっぱりフランスのなかで最も高い。ちなみに身廊とは、入り口から主祭壇の手前に向かうまでの通路のことです。

アミアン大聖堂
主祭壇のところはかなりきれい。

アミアン大聖堂
なんかかなり心を清められた気が。初めての一人旅がうまくいきますようにとお願いして出ました。神頼みです。

アミアン大聖堂
大聖堂の少し北には、小さな川が流れるサン・ルー地区があります。散歩をするにはうってつけで、天気も良かったので最高です。

この辺りは、カフェやレストランが多かったです。

アミアンに来たのは大聖堂を見るためだったので、アミアン大聖堂を見て町を少し散策しただけですが、他にも教会や博物館があります。

本当は、夏とクリスマスの夜は大聖堂の正面の扉がライトアップされるそうなので見たかったのですが、この日のうちにリールに着かなければいけないのでリールに向かいます。

フランス北部の都市リール

日が暮れる頃、リールに到着しました。

リール,フランドル駅
リールには、フランドル駅とユーロップ駅という2つの国鉄駅があります。着いたのはフランドル駅。

オランダ南部からベルギー、フランス北部にまたがる地域のことをフランドル地方というので、そこからフランドルという駅名をとっているのかもしれないですね。

リールは北フランス最大の工業都市で、フランス第四の都市ともいわれるほど。

リール
夜に着いたということもあり、駅から真っ先に宿泊の予約をとっていた宿に向かいます。

泊まったのは、ユースホステル。バックバッカーや旅行客のための宿泊施設のことで、宿泊室は個室やドミトリー(相部屋)があり、Hostel World(ホステルワールド)というネットで世界中のホステルを検索・予約できるサービスで、リールにあるホステルを探して、あらかじめ予約をとっておきました。

本当は行ってから宿を探すという、バックパッカーっぽいことをしてみたかったのですが、さすがに初日から宿が見つからないと焦るので、予約という安全策をとってしまいました。

無事ホステルに着くことができ、つたないフランス語でチェックインを済ませ、施設の説明などが一通りあったあと(半分くらいしか理解できませんでした。)、鍵を渡されて泊まる部屋へ。

選んだ宿泊室はドミトリー。たしか4人ドミトリーに泊まった記憶があります。

ドミトリーで同じ部屋に泊まっている様々な国籍の人たちとコミュニケーションをとれるというのも、旅の醍醐味の一つですよね。
ようやく旅っぽくなってきました。

まぁ自分を含め、4人中3人がアジア人でしたが。。
ドミトリーは、ホステルによって泊まれる人数が違っていたり、男女別や男女共用だったりもします。

部屋にロッカーがあるところもあれば、ないところもあるので、貴重品の管理などは気をつけないといけません。

バーが併設されているホステルだったため、他の宿泊客たちとお酒を飲みながら楽しく話をして、1日目が終わりました。

(無事ホステルにも着いて、予約もちゃんとできてたので安心したのか、ホステルの写真を全く撮っていませんでした。。)

2日目は、リールの町を観光することに。町自体は広いですが、主要な観光スポットは徒歩で見て回れます。

リールは、フランスの軍人であり大統領でもあったシャルル・ド・ゴールの出生地でもあります。

リール,ドゴール広場
シャルル・ド・ゴールの名前がついているド・ゴール将軍広場がありました。

ちなみに、パリの国際空港の名前も、シャルル・ド・ゴール空港といいます。
シャルル・ド・ゴールすごすぎ。

リール,ド・ゴール将軍広場
カフェやレストランが立ち並ぶ、ド・ゴール将軍広場やその近くにはこんな銅像や、

リール,オペラ座
オペラ座や、

リール,旧株式取引所
旧株式取引所があります。

ベルギーとフランスの鐘楼群,リールの鐘楼
そしてもう一つ、市庁舎の鐘楼です。この鐘楼はリールの見どころの一つです。

ベルギーとフランスの鐘楼群,リールの鐘楼
フランドル地方、おもにベルギーとフランスにある56もの鐘楼が、「ベルギーとフランスの鐘楼群」としてユネスコ世界遺産に登録されていて、リールの鐘楼もその一つ。

ちなみに、以前書いた天井のない美術館とよばれる町「ブルージュ」にある3つの世界遺産という記事にも出てくる、ブルージュの鐘楼もその一つです。

リール,移動式遊園地
こちらは移動式遊園地。ヨーロッパでは、冬の時期になると、いろいろなところにこうやってメリーゴーランドや観覧車などが設営されます。あとスケートリンクなんかもある場所もありますね。

ただ、この観覧車の乗るところはコーヒーカップみたいになっていて窓とかないですし、回るスピードも速い。絶対寒いです。

ピカルディー地方の名物料理も食べました。

リール,ピカルディー地方の料理,フィセル・ピカルド
フィセル・ピカルドという料理で、ハムやキノコなどがクレープのような生地で包まれています。美味しくいただきました。


こちらはユーラリールというショッピングセンター。フランドル駅とユーロップ駅の間にあります。

ふつうに日本のショッピングセンターと変わらないような感じでした。若者や家族連れの人が多かったです。

リールで行った初めてのクリスマスマーケット

リール,移動式遊園地
夜になると観覧車もこんなにいい感じになりました。ただ、昼間より寒いと思うけどね。

リール,クリスマスツリー
クリスマスツリーもあって、完全にクリスマスモードです。

クリスマスマーケットもやっていました。

クリスマスマーケットとは、ドイツやオーストリアを中心に広まった、キリスト生誕を祝うイベントで、11月〜12月ぐらいに各地でやっています。日本でもクリスマスマーケットあります。

リール,クリスマスマーケット
MARCHE DE NOEL(マルシェ・ドゥ・ノエル)というのは、フランス語です。直訳するとクリスマス市、そのままですがクリスマスマーケットのことです。

リール,クリスマスマーケット
上から、Bienvenue(フランス語)、Welcome(英語)、Wilkommen(ドイツ語)です。やってきました初めてのクリスマスマーケット。

リール,クリスマスマーケット
約80のお店があり、お店は木で造られた小さな家のようになっています。

クリスマスマーケットで有名なのはホットワインやホットチョコレート。もちろんこの地方で有名なビールやワッフルもあります。

食べ物や飲み物だけでなく、装飾品やアクセサリー、小物、日用品など、色々な物が売っています。

リール,クリスマスマーケット

リール,クリスマスマーケット
ホットワインを飲んで、ビールを飲んで、ソーセージを食べて、ワッフルを食べて。飲んだり食べてばっかりであまり写真を撮れず。撮ってもぶれぶれでまともな写真がない。

クリスマスマーケットに来るのは初めてだったので、とても楽しかったです。ただ、一人旅で時々感じてしまう孤独感をよりいっそう引き出してくるイベントでもあります。
やっぱりこういうところには、一人ではなく家族やカップルと来るのがオススメ。

初めての一人旅【アミアン・リール編】は以上です。

たったの2日ですが、ここまではすごく順調で、計画通りに進みました。

正直一人でもなんとかなるもんだなと、余裕だなと思いました。(まだ2日しか経っていない。)

しかし、もう一つの目的地であるブリュッセルでは、一人旅での大変さを初めて経験することになります。

もちろん良いこともたくさんありました。

というわけで、よかったら初めての一人旅【ブリュッセル編】も読んでいただけると嬉しいです。

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エトワール凱旋門から星のように広がるパリの道を見るのが好き | KUBOGEN へ返信する X