ルーアンはフランスのノルマンディ地方東部にある都市。パリからは北西あたりに位置します。
セーヌ川を利用した水運の拠点(河川港)として発展したこの街は、フランスの国民的英雄ジャンヌ・ダルクが処刑されて最後を遂げた地としても知られています。
ジャンヌ・ダルクはルーアンで火刑に処された
ルーアンにはジャンヌ・ダルクの名がつく通りや教会、美術館、博物館など色々あります。
それほどルーアンの歴史にはジャンヌ・ダルクが深く関わっているんです。
ジャンヌ・ダルクはフランスの国民的英雄でした。
百年戦争において、まだ13歳だったジャンヌ・ダルクは神の啓示を受け、兵を率いてイギリス軍と戦うことになります。
イギリス軍からオルレアンを解放し、シャルル7世を戴冠させたジャンヌ・ダルクでしたが、最終的には異端者とみなされ捕虜となります。
魔女やらなんやらと言われ、国を救ったはずのジャンヌ・ダルクは19歳の若さで、この地ルーアンで火刑に処され、亡くなってしまいます。
ルーアン観光
なぜルーアンに行ったかというと、ジャンヌ・ダルクが解放した街であるオルレアンに留学していたからです。
オルレアンでは8ヶ月ほど生活していましたが、オルレアンにゆかりの深いジャンヌ・ダルクが最後を遂げた街も見ておきたいと思いました。
まずオルレアンからパリに出て、パリのサン・ラザール駅(St.Lazare)から1時間半ほどでルーアン・リーヴ・ドロワット駅(Rouen Rive Droite)に到着。
駅を出ると町の中心地までジャンヌ・ダルク通りが伸びています。
そしてジャンヌ・ダルクが処刑された広場があります。
この旧市場広場では月曜日以外は毎日マルシェが催されています。
周りにはレストランが多く、家々は木組みでとてもおしゃれ。
広場に面して、ジャンヌ・ダルク教会や博物館があります。
ステンドグラスが美しいジャンヌ・ダルク教会
ジャンヌ・ダルク教会は、ジャンヌ・ダルク通りにある聖ヴァンサン教会に代わるものとして建てられました。
外観の写真を撮り忘れましたが、とても近代的な斬新なデザインの建物で、逆さにした船と海をイメージして建てられたのだとか。
内部は聖ヴァンサン教会から移されたというステンドグラスがとても綺麗です。
悲しげな表情を見せるジャンヌ・ダルクの像もありました。
中世の大時計
ルーアンはジャンヌ・ダルク教会だけでなく、他にも中世の大時計やフランスの画家クロード・モネが惹かれたというノートルダム大聖堂が有名です。
この大時計は16世紀のもの。
ゴシック建築の鐘楼とルネッサンス建築のアーチを組み合わせてあります。
鐘楼の中は見学が可能で博物館となっており、時計のメカニズムを知ることができます。
上まで上がると街を一望できますよ。
モネが愛したルーアンのノートルダム大聖堂
1063年に建設され、数世紀にわたって改修を繰り返すルーアンのノートルダム大聖堂。
見どころでもあるファサードや尖塔の繊細な装飾は後期ゴシックのフランボワイヤン様式のもの。
そして尖塔はフランスで一番高いんです。
ルーアンのノートルダム大聖堂は、フランスの有名な画家クロード・モネが愛し、連作で何枚も描いたモデルの建物としても知られています。
また、クロード・モネ以外の多くの芸術家もこのルーアンに訪れました。
他にも観光の見どころは多く、ルーアン美術館もあるのですが、行った時は休館日で入れませんでした。
その美術館には16世紀から20世紀までのヨーロッパ絵画が集められていて、なかにはモネが描いたノートルダム大聖堂も展示されているそうです。
これはジャンヌ・ダルクが幽閉されていた塔。こちらも閉まっていて、中に入れませんでした。
たまたま休館日と重なって閉まっているところも多かったですが、ジャンヌ・ダルクが最後を遂げた街を見て回るのは色々感じるものがありました。
日本人にはあまり知られている街ではないかもしれませんが、行っておいてよかったです。
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