パリ市内にはルーブル美術館をはじめ、多くの美術館がありますが、ポンピドゥーセンターの国立近代美術館では近代・現代の芸術作品が集められていますし、多くの企画展が随時開催されています。
ただ、僕は展示されているアート作品よりもポンピドゥーセンターの建物の方が印象に残っています。
ポンピドゥーセンターとは
ポンピドゥーセンターは国立近代美術館、公共図書館、音響音楽研究所などが入っている総合文化センター。
屋上展望台、カフェ、レストラン、雑貨ショップなども併設されています。
現代美術だけでなく、音楽やダンスなどあらゆる芸術のための拠点をパリの中心部につくろうということで建設され、1977年に開館しました。
それよりも以前から20世紀美術のための美術館をつくる計画と新しい公共図書館をつくる計画があったらしく、パリ都心に大型建築を建てる場所が限られていたため、近代美術館と公共図書館をいっしょにしたという理由もあったみたいです。
ちなみにポンピドゥーという名前は、発案者であるジョルジュ・ポンピドゥー(フランス第五共和政の第2代大統領)からきています。
ポンピドゥーセンターの外観
ポンピドゥーセンターでは近代・現代のアートを見ることができ、シャガールやマティスなど20世紀を代表する芸術家たちの作品が展示されていますが、僕が印象に残っているのは外観。
レンゾ・ピアノとリチャード・ロジャースという人が設計を手がけましたが、電気・水道・空調などの配管、階段、エスカレーターなどが外部にむき出しになっているという、なんとも斬新なデザインになっています。
完成しているのに建設中かのように思えました。
建物前にはこんな噴水もありますし、パリの街には似つかわしくないような奇抜な感じですが、だからこそ目を惹かれてしまいます。
分館ポンピドゥー・センター・メス
2010年にフランス北東部のメス(Metz)という都市にポンピドゥーセンターの分館「ポンピドゥー・センター・メス」が開館しました。
コンペによって、日本人の建築家である坂茂、フランスの建築家ジャン・ドゥ・ガスティーヌ、イギリスの建築家フィリップ・グムチジャンの共同案が採用されました。
行ったことはなく、写真で見ただけですが、ポンピドゥー・センター・メスも斬新なデザインをした建物になっています。
もし機会があればそっちも行ってみたい。
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