ポテトチップス税とは
ポテトチップス税は、2011年にハンガリーが国民の肥満防止を目的として導入した税金の制度です。
ポテトチップスとは名ばかりで、ポテトチップスに限らず、塩分や糖分が高い食品や清涼飲料水を対象に税金が高くなりました。
ポテトチップス以外のスナック菓子やクッキーだけでなく、ジュースも課税対象になったというわけです。
税率は商品によって5〜20%と様々。
ポテトチップスは1キログラムあたり200フォリント(約80円)、だいたい一袋の値段が1〜2割ほど高くなって、ケーキとかアイスクリームは1キログラムあたり100フォリント(約40円)、清涼飲料水は1リットルあたり5フォリント(約2円)ぐらい高くなりました。
ファストフードやハンガリーでよく食べられているソーセージ、サラミ、ラードなどは当初課税対象になっていたそうですが、その対象からは外れました。
ファストフードが高くなっていないのであればそれほど効果があるのかとも思いますが、お菓子を買う頻度が減るだけでも肥満率の軽減につながるんですかね。
ハンガリーの4人に1人が肥満!?
ハンガリーの首都ブダペストに行ったときはそれほど太っていた人が多かった印象はありませんでしたが、2008年にWHOが行った統計によると、ハンガリーの成人の肥満率は24.8%だそうです。
国民の4人に1人は肥満という計算になります。
ちなみに世界の平均は18.9%で、日本の肥満率は4.5%です。
日本すばらしい。
日本と比べるとハンガリーの24.8%という数字はかなり高いように思えます。
まぁハンガリーでも世界の国の中で見ると49番目なので、他にも肥満率の高い国は多いんですけどね。
どれぐらいが肥満の基準になるのかというと、肥満をはかる目安となるBMI(体格指数)の値でわかります。
BMIは以下の式で求めることができ、
BMI=体重(kg)÷(身長(m)×身長(m))
22が適正体重で、25以上になると肥満とみなされるようです。
例えば、日本の20歳男性の平均の身長(170cm)と体重(65kg)で計算すると、
65÷(1.7×1.7)
という計算式になって、求められるBMIは22.5になります。
自分が肥満か気になる人は計算してみてください。
世界各国で広まる肥満税
ハンガリーのポテトチップス税のように肥満抑制のための肥満税とよばれるものが世界各国で導入されたりしてるわけですが、日本もいずれ同じようにポテトチップス税のようなものが課せられるかもしれませんね。
今のうちにポテトチップスいっぱい食べないと。
Leave a Comment