イタリア

コロッセオは古代ローマ時代の残酷な娯楽施設!その歴史と戦いを知る

コロッセオ(コロッセウム)は古代ローマ時代につくられた円形闘技場。

ローマ観光では外すことのできないシンボルです。

今となっては、この闘技場で戦うことはないですが、昔は多くの戦いがコロッセオで行われ、多くの血が流れました。

コロッセオがつくられた理由は娯楽目的

コロッセオ
コロッセオは高さ48mで、約5万人を収容できる、大規模なスタジアムのようなもの。

約2000年前の古代ローマ時代にこれほど大きなものをつくったというのがすごいですが、なぜコロッセオをつくったのかというと、娯楽目的だったみたいです。

戦いについては後述しますが、当時のローマ市民にとってコロッセオは、人や猛獣が戦うという刺激的な見世物を楽しむための娯楽施設だったんです。

今の時代、僕たちがスタジアムでサッカーを見たり、野球を見たりするのと同じような感じだったのかもしれません。

とはいえ、人や動物が殺し合っているところを楽しみながら見ていたのかと思うと、おそろしいですね。

コロッセオの構造

コロッセオが完成したのは西暦80年。当然今では崩れている部分も多く、修復工事がされていますが、今も建っているのは本当にすごいことです。

コロッセオ
建設に使われたのは石。レンガを積み重ねてつくられています。

コロッセオ
このようにアーチ型にするなど、力学的にも安定した建築様式を用いることで、地震などで崩れることがありませんでした。

歴史的建造物を見ていると、歴史的な背景とかももちろん気になりますが、当時の建築技術にただただ驚かされます。

コロッセオ
戦いが行われていたアリーナは現在、床面がほとんどなく、地下がむき出しの状態になっています。

コロッセオ
地下には猛獣の檻、機材や道具置き場として使われていた小さな部屋があったそうです。

コロッセオ
観客席もほとんど残っていませんが、

コロッセオ
観客席だった場所をぐるりとまわって、当時の観客の目線となってコロッセオのアリーナを眺めることができます。

コロッセオ
観客席は4階に分かれていて、下の方に皇帝や貴族など身分の高い人が座り、その上に兵士、一般市民という順で座りました。

一番上は貧民層が見れる立ち見席だったようです。

コロッセオ
ちなみにアリーナの床面がなかったり、観客席がないのは、コロッセオで戦いが行われなくなって以降、大理石が建築資材として持ち去られたためといわれています。

コロッセオでの戦い

コロッセオで催された、殺し合いという名の競技に出場していたのは人や猛獣です。

猛獣同士、剣闘士同士、猛獣と剣闘士で殺し合いが行われ、剣闘士(グラディエーター)には、奴隷や戦争で捕虜となった人、犯罪者などが選ばれました。

剣闘士として戦いに急に出されることもあれば、剣闘士としての訓練をしてから出場することもあったそうです。

しかしその訓練も相当きつく、拷問のようなものだったみたいで、その訓練を乗り切っても、命をかけて猛獣や他の剣闘士と戦わないといけなかったので、生きた心地がしなかったでしょうね。

ちなみに剣闘士には女性もいたそうで、なかには腕試しとして自ら剣闘士に名乗り出る物好きもいたようです。

また、コロッセオは戦いだけじゃなく、犯罪者の公開処刑の場としても使われました。

コロッセオ開幕の百日間

コロッセオが完成して、100日間は朝から晩まで多くの催し(殺し合い・処刑)が行われました。

開幕イベントみたいなものです。

それが「コロッセオ開幕の百日間」といわれるようになるのですが、この期間に9000頭の猛獣、3000人の剣闘士が亡くなりました。

単純計算では1日で90頭、30人が亡くなっていたことになります。

模擬海戦が行われていた

コロッセオでは何回か模擬海戦が行われていました。

水を張ってまるで海のように見立て、有名な海戦などを再現するというもので、これは貴族たちを楽しませるためのイベントの一つだったようです。

水を張ったりするのも当時の技術ではすごいと思いますが、結局はこれも残酷な娯楽イベントのひとつに過ぎません。

コロッセオは見応えたっぷり

当時の状況を知る術はないですが、貴族から貧民にいたるまでの多くの人たちが、殺し合いを娯楽として見ていたと思うと、今の感覚で考えると異様ですね。

闘技場と聞くと、なんだかかっこいいですが、コロッセオは残酷な娯楽施設だったのだと思いました。

でも古代ローマ時代につくられたこれほど大きな規模のものが今も建つ姿は圧巻ですし、内部も見応えがあるのでおすすめです。

ローマ観光を振り返ると、一番行ってよかった場所。

「グラディエーター」をはじめ、いくつかコロッセオが舞台となっている映画もあります。CGとかで再現されている部分も多いらしいので、実際の現在の見た目とのギャップはあるかもしれませんが、そういう映画を見てから行くと、どのような場所なのかイメージしやすそうですね。

あと、コロッセオ周辺には剣闘士の格好をしたコスプレイヤーたちがいます。

なかなかのクオリティでおもしろいです。

コロッセオ
アクセス:地下鉄B線 コロッセオ下車
入場料:12ユーロ(フォロ・ロマーノ、パラティーノの丘との共通券・2日間有効)
営業時間は8:30からですが、閉館時間が時期によって異なるため、行く前に調べておきましょう。
※2017年8月現在

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