クレジットカードの国際ブランドとは、世界で使える決済システムを提供している会社ブランドのことで、以下のようなブランドがあります。
- VISA
- MasterCard
- JCB
- アメリカン・エキスプレス・カード(アメックス)
- Diners(ダイナース)
- 中国銀聯カード
- Discover
これらの国際ブランドのうち、海外旅行に持っていくクレジットカードはどの国際ブランドを選ぶべきかというと、VISAかMasterCardがおすすめです。
なぜかというと、この2つのブランドは世界2大ブランドとも言われていて、それだけ利用している人や加盟しているお店が多く、世界中のほとんどで使える可能性が高いからです。
下の表は、クレジットカードの売上高の世界シェアを表しています。
カードの種類 | 売上高のシェア |
---|---|
VISA | 54% |
MasterCard | 26% |
Union Pay(銀聯カード) | 15% |
Amex | 3% |
JCB | 1% |
Diners/Discover | 1% |
※NILSON REPORT(2017年5月)のデータより
VISAが54%ともっとも多く、MasterCardが26%と、2番目に多いんです。
それぞれの国際ブランドの特徴について紹介します。
VISA
さっきの表でも見たとおり、VISAの売上高は54%と一番多いです。
クレジットカード発行枚数・世界の加盟店数も世界一位で、レストランやホテルなど全世界200以上の国と地域のVisaマークがあるところで利用できるので、世界中のほとんどどこでも使える、最も使いやすいクレジットカードのブランドとして知られています。
また、ICチップ搭載でセキュリティも安心。
Visaグローバル・カスタマー・アシスタンス・サービスという24時間日本語で対応してくれるサービスもあります。
MasterCard
VISAに次いで、海外で使いやすいとされているのがMasterCardです。
世界の売上高では26%と、VISAには及ばなかったものの、MasterCardも全世界200以上の国と地域で利用することができ、セキュリティも安心です。
JCB
JCBは日本発の国際ブランドで、アジア諸国や日本人がよく行くハワイなどでは使えるところが多いですが、他の国では使えないところもけっこうあったりします。
JCBでは、世界60カ所に「JCBプラザ」という海外サポート窓口が設置されており、JCB加盟店のホテルやレストラン、ツアー、各種チケットの予約や観光について日本語でサポートを受けられるのですが、主要都市にしか設置されていないという難点もあります。
アメリカン・エキスプレス・カード(アメックス)
アメリカン・エキスプレス・カードは通称アメックスの名で知られている有名な国際ブランドです。
年会費が3万円ぐらいするので、富裕層向けのクレジットカードですが、年会費が高い分サポートサービスはとても充実しています。
たとえば、プライオリティ・パス・メンバーシップに年会費無料で登録できたり、空港までの手荷物無料宅配、送迎サービス、トラベルサポートなどがついています。
また、JCBと提携しているので、アジア諸国においては他のブランドとそれほど差はありませんが、世界的にみるとVISAやMasterCardと比べたら利用できるところは限られています。
Diners Club(ダイナース)
Diners Club(ダイナース)もアメックス同様、富裕層向けクレジットカードで年会費は高く、審査も厳しいことで知られていますが、最高峰のステータスカードです。
もちろん空港ラウンジの利用や海外ホテルの特別割引や特典、トラベルデスクでの手配・相談など、サポートサービスも充実しています。
ダイナースもJCBと提携しているのでアジア諸国においては他のブランドと差はないですが、世界基準で考えると、使える場所やシーンは限られているかなと思います。
中国銀聯カードとDiscover
昔は、VISA・MasterCard・JCB・Amex・Dinersが5大国際ブランドと呼ばれていましたが、今では中国銀聯(ぎんれい)カードとDiscoverもクレジットカードの国際ブランドとして知られるようになりました。
中国銀聯カードは中国のブランドで、売上高でも15%とけっこう多いです。
中国の人口も多いので当然中国人は使っている人が多く、近年は爆買いが話題になっていたので、それも影響していると思います。
実際、2015年のデータと比べたら5%増えていました。
中国銀聯カードはUnion Payの表記があるお店などで使うことができ、中国人の訪日観光客が増えているので、日本でも利用できるところが増えてきています。
Discover(ディスカバー)は日本以外の世界各国で発行されているブランドで、アメリカを中心に5,000万人以上の利用者がいます。
JCBと中国銀聯と相互に加盟店を開放しているので、日本でも利用することができます。
VISAかMasterCardが安心
海外旅行でクレジットカードを利用できる場所が多い方が当然いいので、どの国際ブランドを選べばいいか迷ったときは、VISAかMasterCardのどちらかを選んでいれば間違いありません。
僕はフランス留学のときにVISAカードを持って行っていました。
そのあとヨーロッパ各国をまわりましたが、ヨーロッパではVISA1枚で全然困らなかったです。
理想は1枚よりも2枚別々のブランドを持っていた方が、一つが使えなかった時にもう一つのクレジットカードを使うことができるので安心です。
2枚持ちならVISAとMasterCard、もしくは1枚はサポートやサービスを重視してアメックスかダイナースにするのもいいかもしれません。
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