スペインでの滞在が一日なら迷わずトレドへ!?
「もしスペインに1日しか滞在しないなら、迷わずトレドへ行け」という格言があるほど魅力的で美しい街トレド。
時は17世紀。スペインを代表する宮廷画家であるエル・グレコもトレドに魅せられた一人です。
彼がトレドに移り住んだのは36歳。
以後、生涯をこの地で過ごしました。
エル・グレコが実際に住んでいた地区にエル・グレコ美術館もありますが、他にも博物館や美術館、教会など、観光で訪れる至るところにエル・グレコの作品が収蔵されています。
1986年には旧市街全域が古都トレドとして世界遺産に登録されました。
いざトレドへ
せっかくなのでマドリッドからバスで1時間かけてトレドへ。
バスが何本もあるので、十分日帰りでも行けます。
Oに座っているおじいちゃんがかわいい。ばっちりカメラ目線です。
地図を確認して、バスターミナルから街の中心部へ向かいます。
奥に見えるのが街の中心部です。少し高台にありますね。
街の中心部に向かう途中でバスターミナルの方を見るとこういう感じ。
坂を登って行くと、やがてトレド観光の中心エリアであるソコドベール広場があります。
ソコドベール広場にはレストランやショップが並んでいてとても賑わっています。
インフォメーション・センターもあるので、ここで計画を立ててからトレド観光をスタートさせるのがいいと思います。
こちらはドン・キホーテの作者ミゲル・デ・セルバンテスの像。
サンタ・クルス美術館
セルバンテス像の近くにあるサンタ・クルス美術館。
この美術館は16世紀の建物で、元々は孤児のための病院でした。
現在はエル・グレコの絵画「無原罪のお宿り」など多数収蔵されており、考古学関係の出土品やタペストリーなども展示してあります。
中庭がとても良い感じです。
アルカサル・軍事博物館
次はどこからでも見える大きなアルカサル。
アルカサルとはスペイン語で城という意味で、トレドのアルカサルは3世紀にローマ帝国の宮殿として建てられ、11世紀頃からは要塞として使われていました。
現在は軍事博物館となり、剣や銃などの武器、鎧、旗、模型など、過去の戦争の歴史を物語る品々が展示されています。
トレド大聖堂(カテドラル)
スペインのカトリックの総本山。トレド大聖堂(カテドラル)です。
スペインの中ではセビーリャにあるカテドラルに次ぐ大きさで、なんと世界でも3番目?4番目?ぐらい大きいのだとか。
サント・トメ教会
トレド大聖堂のすぐ近くにサント・トメ教会があります。
14世紀に建てられたサント・トメ教会はムデハル様式のこの塔がシンボルです。
中には入っていませんが、ここにもエル・グレコの作品「オルガス伯爵の埋葬」が収蔵されているそうです。
どこもかしこもエル・グレコの作品がいっぱいです。
サンタ・マリア・ラ・ブランカ教会
サンタ・マリア・ラ・ブランカ教会は13世紀に建てられたトレドに現存する最古のシナゴーグです。
シナゴーグはユダヤ教礼拝堂のことですが、1405年にキリスト教会になりました。
内部はこんな感じ。
この内部はイスラム教徒の職人によって建てられたそうで、かつてトレドにはユダヤ教、イスラム教、キリスト教が共存していたらしいです。
柱は白く、馬蹄形アーチが特徴的です。
半円形の天井が被せられています。
エル・グレコが心を奪われた中世の雰囲気を感じられる街並み
トレドはそんなに大きい街ではないので、日帰りでも十分観光できます。
全部ゆっくり見たいのであれば一泊するのもいいかもしれません。
中世の雰囲気を感じられる街並みなので、歩いて楽しいです。
エル・グレコが心を奪われたトレドの中世の雰囲気は今でも残っています。
ただほとんど坂なので疲れます。。
階段もいっぱい。
道はかなり入り組んでいてややこしいです。
途中で休憩。これはチュロスチョコレートです。
チョコ好きな人にはたまらないはず。
実はチョコレートあまり好きではないんですが。。有名らしいので一応食べました。
トレドの街を一望できるバラドール
街中を歩きまわり、トレド観光を一通り終えたところで最後に向かったのは、トレドの街を一望できるというバラドール。
帰りのバスの時間まで余裕があったので歩いて向かいましたが、これは失敗でした。
照りつける太陽。影のない坂道をひたすら歩きました。
おそらくバラドールに向かうのであろう車やバイク、観光バスが横を通過していきます。
途中にバス停はなく、途中まで来てしまったので引き返すわけにもいかず。
結局1時間ぐらい歩いたのではないでしょうか。なんとか着きました。
天気もよくていい景色です。
炎天下の中歩いて太陽が少し憎くなりましたが、雲ひとつない青空の下でこの景色を見ることができたのはよかったです。
夜になるとかなり綺麗らしいので、時間に余裕のある方はぜひトレドで一泊してみてはいかがでしょうか。
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