クレオパトラの横顔のように見える岩
台湾には、まるでクレオパトラの横顔のように見える奇岩があります。
その岩は女王頭(クイーンズヘッド)と呼ばれており、テレビでも何度か取り上げられているので、知っている方も多いかもしれません。
女王頭があるのは、台湾の最北端に位置する野柳地質公園。この辺りは野柳風景特定区として指定されています。
入り口から岬まで少し歩いていきます。
野柳地質公園の奇岩は自然がつくりだしたもの
岬まで行くと、きのこのような形をした岩がたくさん。
これらの奇岩や地形は、風化や波の浸食で削られたことによってできたものです。
全長1.7kmにもおよぶ野柳地質公園の岬は細長く、このような道を歩きます。岬に柵はありませんが、海の方に近づきすぎると危ないため、赤い線などが引かれていました。
団体の観光客が何組か来ていたのでかなり人が多かったです。
多くの人が向かっているのは、野柳地質公園のなかでも特に人気のある女王頭です。
女王頭を見られるのはあと数年かもしれない
女王頭のある場所に行ってみて、まず驚いたのは長蛇の列ができていたことです。これは写真を撮るための列でした。
人気があるのは知っていましたが、まさか写真を撮るためにこれほど並ばないといけないとは思いませんでした。
こちらが女王頭です。たしかにクレオパトラの横顔のように見えます。
風化や波の浸食によって、長い年月をかけて首の部分が削られてこのようになったため、おそらく昔は今のような姿形ではなかったでしょう。
しかし、首の部分が細くなったために心配されている問題もあります。
それは、地震が起こると女王頭は倒壊してしまう恐れがあり、地震が起こらなくとも、今のペースで浸食が続けば数年で首が折れてしまうということです。
女王頭を保護するための研究もされているらしく、これからも今のままの姿が維持されればいいのですが。
早ければ5年ほどで折れてしまうそうなので、今のうちに見ておいた方がいいかもしれません。
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