台湾

翠玉白菜というキリギリスと白菜の彫刻が故宮博物館で一番有名

台湾の観光で多くの人が訪れる故宮博物館。

故宮博物館
かなり大きい博物館で約60万点の物が収蔵されているんですけど、そのなかでも一番人気があるのは白菜の彫刻です。

僕の頭がおかしくなったわけでも、いきなり白菜をアピールしたくなったわけでもありません。

白菜の彫刻が台湾の故宮博物館で一番人気なので紹介したいだけなのです。

翠玉白菜について

翠玉白菜
白菜の彫刻というのがこれ。

翠玉白菜
故宮博物館の3階に有名で人気のある作品が集まってるのですが、一番人が多くて、みんな並んで写真を撮るほど人気だったのがこの作品でした。

大きさはわずか19㎝ほどです。

翠玉白菜
翡翠(ひすい)を白菜の形に彫刻した作品で、「翠玉白菜」といいます。

ではいったいなぜ白菜なのか。

白菜が美術作品の題材に使われている理由

翠玉白菜が展示されていたところに説明が書かれてあったんですけど、中国では宋の時代から芸術の題材として、白菜がよく使われていたそうです。

一般食材である白菜は飽食(不自由のない生活)や質素倹約というイメージを与え、君主には「民には飢え苦しみのない生活を」、知識層には「利得に溺れず、心の充足を愉しむ」という理念をもたらします。

高級なものではなく、あえて一般庶民に親しみのあるものを題材にしていたんですね。

キリギリスも多産の象徴として彫刻されている

翠玉白菜
翠玉白菜をよく見ると、白菜の上にキリギリスが彫刻されています。

キリギリスは多産の象徴であるとともに、あえて虫の痕跡を残すことで、生命の躍動感や自然と共存するあり方を描いています。

あと、イナゴも彫刻されているらしいのですが、見たときは気がつかなかったです。キリギリスも知らなかったら見逃しそう。

翠玉白菜は最も完成された俏色作品

翠玉白菜はとても技術が高い彫刻作品として評価されています。

翡翠の石の欠けた部分や空洞になっている部分をうまく利用して、葉や茎の形をつくっており、葉の緑色も人工着色ではなく、翡翠の元々の色を生かしています。

このように、作品の原料本来の形だけでなく、色目の分布も生かしている玉器工芸は俏色(しょうしょく)といい、翠玉白菜は俏色のなかで最も完成された作品だといわれています。

翠玉白菜
他にもこういうのや、

翠玉白菜
こういうのもありました。

翠玉白菜のお土産もある

お土産コーナーに翠玉白菜の商品もありました。

ストラップや置物のレプリカがあって、けっこう人気みたいですけど、まぁ白菜ですからね。

なかなか買っても使うときないんじゃないかな。

翠玉白菜
と思っていると、家に帰ったらありました。翠玉白菜の置物レプリカ。
1年前に台湾旅行に行った母親が買っておりました。

人気です。翠玉白菜の置物レプリカ。故宮博物院に行った際は、翠玉白菜を見てからお土産にどうぞ。

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