台北101は世界一高い高層ビルだった!?展望台から見た台湾の夜景

台湾に台北101という超高層ビルがあります。

その高さは509.2mもあり、元々世界一の高さを誇る高層ビルとして知られていたのですが、2007年にアラブ首長国連邦ドバイにあるブルジュ・ハリファに抜かれてしまいました。

ちなみに地上101階あり、それが台北101の名前の由来になっているとか。

台北101には主にオフィスが入っており、隣接するショッピングモールには有名ブランドのお店がたくさんあるので買い物も楽しめます。

台北101の89階は360度パノラマの屋内展望台になっていて、ショッピングモールで買いたい物もあったのでついでに夜景を見てきました。

展望台へのアクセスと営業時間

展望台は5階のチケット売り場でチケットを購入してエレベーターで行きます。

展望台の営業時間は9時から22時まで。

最終入場は21時15分です。

チケットを買ったら、エレベーターに乗って展望台まで上がるのですが、かなり人が多くて３0分ぐらい並んで待ちました。

超高速エレベーターで展望台へ

展望台へのエレベーターは超高速。

分速1010m（時速60.6km）の速さで5階から展望台のある89階までわずか37秒で上がります。

分速1010mというのは、横浜ランドマークタワーのエレベーターが持っていた世界最速を2004年に更新し、ギネスブックにも登録されました。

エレベーターに乗ると、天井が星空になって音楽が流れるという少し凝った演出があります。

超高速エレベーターは一気に展望台まで上がりますが、すごいのはただ速いだけではないということ。

乗っている人の耳詰まりを軽減するための気圧を制御する装置が使われていたり、安全に動かすための仕組みや高性能な装置が備え付けられているんです。

そんな優れた超高速エレベーターは実は東芝製。

日本の技術の高さはさすがです。

台北101の展望台からの眺め

展望台は2つあります。

89階が屋内展望台になっていて、天気が良ければさらに91階にある屋外展望台まで階段で上ることができます。

屋内展望台の眺め

超高速エレベーターで89階まで上がると、そこには360度眺めれる展望台が。

音声ガイドを借りることもできますが、時間があまりなかったので、音声ガイドなしで一周しながら夜景を楽しみました。

途中でマンゴーかき氷を食べつつ、

外を眺める。

高所恐怖症だと発狂しそうな高さです。

屋内展望台には僕が食べたかき氷や飲み物のほか、おみやげショップがあったり、台北101オリジナルのグッズなども売っています。

なぜか郵便ポストもあります。

屋外展望台の眺め

屋外展望台までは階段で行きます。

高さ388m。

雨の時や風が強すぎるときには行けないそうです。

とはいっても高いので天気がいい日でもけっこう風強い。

屋内展望台では感じられない開放感があり、窓越しではなく直接きれいな眺めを見ることができるのが屋外展望台のいいところ。

85階、86階にはレストランがあるので、そこで夜景を見ながら食事をするというのも良さそうです。

台北101のウィンドダンパー

台北101ほど高さのある建物の場合、地震の対策だけでなく、風圧による揺れの対策もしないといけません。

台北101で耐震や防風の重要な役割を担っているのがウィンドダンパーと呼ばれるもの。

正式名称はチューンド・マス・ダンパーといって、振動を抑制するための装置です。

普通ウインドダンパーは外からは見えないような造りにしてあるんですが、台北101では87階から91階にかけての中央部の吹き抜け空間に吊り下げられているウィンドダンパーを見ることができます。

直径5.5mで重量660tもあるこのウィンドダンパーは世界最大で、台北101の仕様に合うようにオーダーメイドでつくられたもの。

風が吹くとこの大きな球体が左右に揺れることで、台北101の建物が受ける風の影響を軽減しています。

この球体の近くにダンパーの原理についてもう少し詳しい説明書きがあったのですが、それによるとダンパーの起源は地震が多い日本だとか。

石を基盤にして、その上に家を建てることで、地震が起きたときに生じる地盤と上部との相対変位を利用して、地震エネルギーを減少することができるそうです。

少し難しい言葉で書かれていましたが、要するにダンパーが基盤の石と同じ役割をしているということですかね。

とにかくウィンドダンパーは超高層ビルの安定には欠かせないものです。

台北101のウィンドダンパーにはマスコットキャラクターもいます。

ダンパーベイビーといわれていて、黄色の他に赤・緑・黒・シルバーがいて、まるで某戦隊シリーズのよう。

一応それぞれプロフィールなどの設定付きで、黄色のダンパーベイビーの口癖は「さあ～どんどん稼ごうぜ！」です。