タイ

仏歴(ぶつれき)って知ってる?タイで不思議に思った日付の書き方

みなさんは仏暦(ぶつれき)って聞いたことありますか?

僕は2016年のゴールデンウィークのときにタイとカンボジアに行ったんですが、そのときにタイに数日滞在してカンボジアに移動するつもりだったので、タイからカンボジアまでの長距離バスのチケットを取りに行きました。

そのときに受け取ったチケットを見ると、日付の部分が「02/05/2559(dmy)」と書いてあったんです。

「dmy」というのは「day(日)・month(月)・year(年)」の意味なので、本当だったら「02/05/2016(2016年5月2日)」となるはずなんです。

最初、入力間違いとか印刷ミスなのかな?と思ったんですが、そこで尋ねてみると、タイでは仏暦を使うと教えてもらいました。

仏暦(ぶつれき)とは?

仏暦(ぶつれき)は仏滅紀元(ぶつめつきげん)ともいうのですが、なにかというと、お釈迦様が入滅した日もしくはその翌年を元年とする暦のこと。

僕たちが普段使っているのは西暦や和暦ですよね。

※西暦は2017年とかで、和暦は平成◯◯年とか昭和◯◯年とか。

西暦はキリストが誕生した年を元年としているのですが、仏教においてはお釈迦様が入滅した、要するに亡くなった年かその翌年を元年にしているんです。

タイでは元々ラッタナコーシン暦という紀年法が使われていたのですが、1912年に廃止されることになり、代わりに仏滅紀元が使われることになりました。

その理由としては、西暦よりも仏教の研究上において仏暦の方が都合がよかったからだといわれています。

タイの暦は西暦に543を足す

スリランカやミャンマーではお釈迦様が入滅した年、紀元前544年を元年としているのですが、タイ、カンボジア、ラオスではその翌年である紀元前543年を元年としています。

そのため、タイでの仏暦を知りたい場合は西暦に543を足せばいいですし、反対に仏暦で書かれていて西暦が知りたい場合は543を引けばいいんです。

たとえば、僕が買ったチケットに書かれていた「02/05/2559(dmy)」はタイにおいては2559年5月2日という意味で、「2559-543」を計算すると「2016」になるので、2559年は西暦2016年だとわかります。

ですが僕が仏暦を見かけたのはこのときだけ。

寺院など観光名所に行った際の入場券などには西暦のスタンプが押してあったので、あまり見かける機会はないかもしれません。

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