イギリス

ビジター・オイスターカードがあればロンドン観光がもっと便利になる

イギリスの首都ロンドンでの観光をより便利にしてくれるのが旅行者向けビジター・オイスターカード。

オイスターカードとはロンドン交通局が運営するバスや電車などの公共交通機関で使える非接触型のICカードです。

オイスターカードは日本のSuicaやICOCAと同じように、あらかじめお金をチャージしておき、公共交通機関を利用するときにカードをかざして使います。

僕もロンドンではこのオイスターカードを使っていたのですが、オイスターカードはとても使いやすく便利でした。

ロンドンの地下鉄・DLRの料金はゾーン制

僕はロンドンでバスには一回も乗ることがなく、地下鉄やDLRという鉄道を利用する機会が多かったのですが、まずその料金体系についてご説明します。

ロンドンの地下鉄・DLRはゾーン制となっていて、内側から外側に向かってゾーン1、ゾーン2、ゾーン3・・・という風に区切られており、料金が異なります。

ロンドンの観光スポットやホテルはゾーン1に集まっているのですが、キューガーデンズはゾーン3・4ですし、ロンドン・シティ空港もゾーン3、ヒースロー空港はゾーン6に位置しているので、必ずしもゾーン1内でしか利用しないとは限りません。

オイスターカードはだいたいの公共交通機関で使えるのですが、ヒースローエクスプレスでは使えないで注意してください。

ちなみにキューガーデンズというのはとても有名な植物園で人気の観光スポットのひとつです。

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オイスターカードは普通の切符より安くてお得

オイスターカードは普通の切符を買うよりも安くてお得です。

例えばバスの場合は通常の運賃が2.40ポンドですが、オイスターカードを使えば1ポンド安い1.40ポンド。

地下鉄の場合はゾーン1のみの通常運賃が4.50ポンドですが、オイスターカードなら半額以下の2.10ポンドです。

これはあくまで僕がロンドンに行った2014年の料金なので、現在は多少異なるかもしれませんが、普通の切符を買うのとオイスターカードを使うのとでは、これぐらいの料金差があります。

オイスターカードは1日の上限がある

オイスターカードは1日の上限が8.40ポンドと決められています。

8.40ポンドを超えたら乗れないという意味ではなく、8.40ポンド以上乗ってもそれ以上の料金はカードの残高から引かれないという意味です。

なので1日のうちに何回使ってもゾーン1なら8.40ポンド以上は引かれません。

わざわざ毎回切符を買うことと料金差を考えれば、何回か公共交通機関を使う機会があるのならオイスターカードが安くてお得で便利だということです。

トラベルカードとどっちがお得?

オイスターカードの他にトラベルカードという1日乗り放題の乗車カードもあります。

トラベルカードもバスや地下鉄など多くの公共交通機関で使うことができ、ゾーンによって値段が違いますが、購入したゾーンの範囲内であれば乗り放題です。

イギリスでは平日の9:30までをピークといい、土日や平日の9:30以降はオフピークといいます。

ピークは混雑するからか、オフピークよりも値段が少し高くなっています。

1日乗車券のトラベルカードもピークとオフピークの2種類があり、ピークのトラベルカードは始発から終電まで時間を気にせず使うことができます。

しかしオフピークのトラベルカードは土日だと始発から使えますが、平日は9:30以降と決まっています。

オフピークのトラベルカードも使える時間に少し制約がある分、ピークのトラベルカードより安いです。

・トラベルカードの料金(ピーク)
ゾーン1〜2:8.80ポンド
ゾーン1〜3・4:11ポンド
ゾーン1〜5・6:16.40ポンド

・トラベルカードの料金(オフピーク)
ゾーン1〜2:7.30ポンド
ゾーン1〜3・4:8ポンド
ゾーン1〜5・6:8.90ポンド

またトラベルカードは1日だけでなく7日間のものもあり、さらにお得になっています。

・トラベルカードの料金(7日間)
ゾーン1〜2:30.40ポンド
ゾーン1〜3:35.60ポンド
ゾーン1〜4:43.60ポンド
ゾーン1〜5:51.80ポンド
ゾーン1〜6:55.60ポンド

こちらも2014年時の料金なので、これぐらいの差があるんだなぐらいの参考程度にしていただければと思います。

ロンドンに滞在して、その滞在中どのくらいバスや電車を利用するのか、またどのゾーンでの利用が多くなりそうなのか、場合によってはトラベルカードの方がお得になる場合もありますが、オイスターカードの1日の上限額は1日のトラベルカード(ピーク時)よりも安く設定されています。

オイスターカードの買い方と使い方について

オイスターカードは地下鉄のチケット売り場の窓口もしくは券売機で購入することができます。

タッチパネルの券売機は日本語表示も可能なので買いやすく、クレジットカードも使用できました。

オイスターカードの購入にはデポジットとして5ポンドが必要になります。

オイスターカードにお金をチャージして使う

オイスターカードにお金をチャージする方法ですが、まず自動券売機の右にあるセンサーにカードをかざします。

するとオイスターカードの残高が表示され、Top pay as you goを押します。

金額がいくつか出てくるので、チャージしたい金額を指定し、現金もしくはクレジットカードにて支払います。

もう一度自動券売機の右にあるセンサーにカードをかざすとチャージが完了します。

オイスターカードにお金をチャージしたらあとは使うだけ。バスの料金支払所や地下鉄の改札にある黄色いマークのところがあるので、そこにカードをかざします。

なかにはピンク色のマークの改札もあるみたいです。

オイスターカードの残高の払い戻し

オイスターカードに残ったお金の返金は発券機でできますが、払い戻しの金額は10ポンドまでとなっていて、10ポンド以上残っている場合は発券機ではなくビジターセンターという窓口で対応してもらう必要があります。

発券機で払い戻しをするときは、Oyster refundsと書かれた機械を探しましょう。

ちなみにオイスターカードを購入してから48時間以内は払い戻しができません。

あまり多くのお金をチャージしてしまうと払い戻しに苦労しそうなので、使う分だけチャージした方が良さそうです。

オイスターカードの由来

2003年に使用されるようになり、今までに1,000万枚以上が発行されたオイスターカード。

なぜオイスターという名前なのかと気になっている人もいるかと思いますが、一応由来があるみたいです。

まずシンプルで呼びやすい単語を使いつつ、ユニークで覚えやすい印章に残る名前にするというのが前提としてあったらしく、価値を表すようなパールオイスターや昔にロンドンを流れるテムズ川でカキを養殖していたことからオイスターと名付けられたのだとか。

オイスターカードは日本または現地購入

オイスターカードは現地購入だけでなく、日本にいても英国政府観光庁オンラインショップで購入することができるので、ある程度ロンドンに行ってからの予定が決まっていれば、あらかじめ購入して行くのもいいかもしれません。

オイスターカード
オイスターカードの有効期限は無期限のため、今も一応持っているのですが、またロンドンに行く機会があればそのときに今持っているオイスターカードをもう一度使ってみようと思います。

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