コーヒー豆にはたくさんの品種があると言われていますが、主流なのはアラビカ種とロブスタ種の2種類です。
アラビカ種とロブスタ種の特徴の違いについてまとめました。
アラビカ種
アラビカ種はコーヒー豆の総生産量の約70%を占めている品種。
現在流通しているコーヒー豆のほとんどはアラビカ種なんです。
ただ、アラビカ種は熱帯高地での栽培に適していて、栽培が難しい品種とも言われています。
甘いフルーティーな香りで酸味が強く、病害虫や霜、乾燥に弱いという特徴があります。
また、自然交配や改良でさらに品種が分かれていて、その中でもティピカ種とブルボン種は世界各地で栽培されています。
ティピカ
ティピカはアラビカ種の原種といわれている古い品種。
病害虫に弱くて生産性は低いのですが、良い条件下で栽培されたものは豊かな甘味があります。
ブルボン
ティピカ種と並ぶアラビカ種の二大品種といわれているのがブルボン。
イエメンからブルボン島(現在のレユニオン島)へ移入され、突然変異したものです。
病害虫や霜に弱いです。
ムンドノーボ
ムンドノーボはブルボン種とスマトラ種の交配種で、ブラジルを代表する豆です。
病害虫に強くて、比較的生産性の高い豆です。
カトゥーラ
カトゥーラはブラジルで発見されたブルボン種の突然変異したもの。
ムンドノーボ同様、病害虫に強い品種です。
ブルボン種と同じく、甘みと酸味があるのが特徴です。
ゲイシャ
ゲイシャはエチオピア原産の栽培品種で、生産性が低いので希少価値が高いです。
他のコーヒー豆にはない香水のような香りがあります。
パカマラ
パカマラはエルサルバドルで開発された品種で、ティピカ種の突然変異でできたマラゴベ種とブルボン種の突然変異でできたパカス種の交配種です。
大粒で、香りも独特なのが特徴です。
ロブスタ種
アラビカ種ともうひとつ、主流なコーヒー豆はロブスタ種という品種。
正確にはカネフォーラ種の亜種ですが。
病害虫に強く、低地栽培が可能なので生産量も安定している品種です。
豆の形はアラビカ種よりも丸く、苦味が強くて渋みがあるという特徴があり、コクを出すためにエスプレッソに少量混ぜたりして使われることもあります。
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