『孫正義のむちゃぶりを解決してきたソフトバンク元社員のすごいPDCA』という記事で、従来のPDCAよりも早いスピード感で行う「高速PDCA」について書きました。
この方法を実践することで、ソフトバンクは数年で急成長を遂げてきたわけですが、高速PDCAを取り入れることによって磨かれるスキルについて紹介したいと思います。
自分で考える力が身につく
働いていて最もストレスが溜まるのは、人に言われたことをただやるという状態です。
なかには、人から言われたことを淡々とこなすのが自分には向いているんだという人がいますが、それだと自分で考える力が身につきません。
常に人に判断を任せ、自分では問題解決できなくなってしまいます。
自分で考えながら仕事をし、その成果を実感することができれば、前向きに仕事に取り組むことができますし、やりがいも感じられます。
高速PDCAでは毎日の結果を検証するので、その日の成果を実感しやすく、その実感の積み重ねがモチベーションの向上につながります。
自分で考えられるようになると、目標の数字を達成するためにはどうすればいいのか、必死に知恵を絞ることが習慣となります。
数字を使う力が身につく
高速PDCAでは、目標や結果に対して数字で厳密に検証します。
経営者や役員だけでなく、現場で働く社員にも、なぜこの売上になったのかなど、数字で説明する能力が求められます。
人というのは、数字を使わないと曖昧な思考で考えてしまいがちなので、中途半端になりやすいんですよね。
ムダがなくなる
パレートの法則というのを知っていますか?
80:20の法則とも言われているのですが、「全体の数値の大部分は、一部の要素が生み出しているという理論」のことで、たとえば、売上の8割は、2割の商品によるものだとよく言われます。
仕事も同じで、重要度の高い2割の仕事が8割の成果を生み出していたりするんです。
高速PDCAを回すことによって、パレートの法則が自分の仕事に見えてきて、仕事の優先順位がわかるようになります。
仕事にムダがある人というのは、優先順位をわかっていないからで、何をすれば仕事で成果が出るのかがわかっていない状態です。
結果を数字で管理することによって、どの仕事が成果にどう関係しているかがよくわかり、優先順位もわかってくるので、仕事でのムダがなくなります。
失敗が怖くなくなる
失敗をするのが怖いというのは、意識の持ちようで変わります。
それは、失敗することを想定しておくことです。
高速PDCAのやり方は、全ての方法を一度に全部試すというやり方なので、そのうちのほとんどは失敗しますが、一つでも有効な方法が見つかれば、他の失敗は成功につながるためのものに変わります。
失敗を失敗ととらえるのではなく、学ぶためのプロセスだととらえることが重要で、失敗したらどうしようと考えるのではなく、失敗を前提に行動するようにします。
まとめ
高速PDCAを行っていく中で、自分で考える力や数字を扱う力が身につき、仕事においてもムダがなくなります。
また、失敗を恐れずにどんどん色々なことに挑戦することができますし、正しい方法でPDCAを回すことができていれば、必ず成果に繋がるはずです。
その成果を実感することで、モチベーションが上がり、新しいことに挑戦しようという気持ちになります。
こういったスキルを磨いていくことは、仕事の好循環を生み出してくれます。
参考書籍
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