1日の中で一番集中できる時間帯は朝です。
夜寝ている間に頭の中が整理されているので、朝起きた直後の脳というのは、まっさらな机のような状態になっているからです。
集中力を継続的に測定できる「JINS MEME(ジンズミーム)」による実験でも、1日で最も集中力が高い時間帯は、朝6〜7時台ということがわかっています。
やがて昼になり、夜になるにつれて人の集中力は徐々に低下していきます。
そのため、最も重要な仕事は、朝にするのがいいと思います。
では、脳のゴールデンタイムである朝の時間を有効に使う方法を説明します。
朝日を浴びる
朝日を浴びることで、太陽からの光刺激が網膜から入り、その刺激が中脳から脳幹にある縫線核(ほうせんかく)という部分に伝わります。
そして睡眠と覚醒をコントロールするセロトニンという脳内物質が活性化されるんです。
他にもセロトニンを活性化させるには、リズム運動・咀嚼が効果的と言われています。
リズム運動とはたとえばウォーキングやジョギング、ラジオ体操など。
朝食もしっかり食べることでセロトニンの活性化につながります。
セロトニンが低いとうつ病になるともいわれているので気をつけましょう。
朝シャワーは脳を起こすのに効果的
人間には、昼に優位になる交感神経と、夜に優位になる副交感神経というものがあります。
交換神経が優位になると、体温、心拍数、呼吸数が上がり、身体が活発に活動できるような状況になる一方、副交感神経が優位になると、体温や心拍数は下がり、身体の活動性を下げてリラックスさせます。
交換神経と副交感神経が切り替わることで、脳は活動的なときと休むときを認識しています。
睡眠、休息、疲労回復を助けるという意味でも、副交感神経は大切なのですが、朝起きて頭がぼーっとするのは、まだ副交感神経が優位の状態にあるからです。
そこで、朝にシャワーを浴びて、体温や心拍数を上げてやれば、自然に交感神経が優位な状態に切り替わるので、朝シャワーを浴びることはなかなか効果的です。
やってはいけない朝の習慣
朝起きてテレビを見る人が多いかもしれませんが、これはあまりおすすめしない習慣です。
寝ている間に整理された脳に、テレビから大量の情報が入ってくるからです。
朝の貴重な時間をより長く活かすためには、午前中は余計な情報は入れず、あえて情報を遮断するのがよさそうです。
参考書籍
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