ずっと仕事や勉強をしていると、集中力はだんだん低下してきます。
高い集中力を維持して、作業に取り組むためには、集中力をリセットしてあげる必要があります。
『午後の仕事も集中するための外出ランチのすすめ』でも書いたように、昼食は外に食べに行くというのも効果的。
特に午後2〜4時は、生物学的に覚醒度が低下し、眠気が出やすい時間帯なので、1日の中で最も脳のパフォーマンスが低下している状態です。
ある交通事故の統計で、居眠り運転の事故が多発するのは、深夜の3〜4時と午後2〜4時の2つのピークがあることがわかっています。
これは日本だけでなく、外国でも同様の結果が出ています。
運動してリフレッシュ
『運動する時間がない人ほど運動したほうがいい理由』で書いたように、運動は健康だけでなく、仕事効率を上げる意味でも大きな効果があります。
運動は短い時間でもリフレッシュするにはいい方法で、ドーパミンやノルアドレナリン、セロトニンなどの脳内物質のレベルが高まります。
仕事をする場所を変える
違う場所で仕事をするのもひとつの方法。
普段とは違う場所にいて、見えている風景が違うだけで、場所ニューロンが活性化します。
場所ニューロンは、海馬にある細胞で、場所ニューロンが活性化することによって記憶力が高まります。
アメリカの多くの会社では、部屋ごとに内装や装飾を変えていたりしています。これも「いつもと違う場所」という風にするためです。
全然違う仕事をする
同じ仕事を長時間続けることが、最も集中力を低下させる原因です。
そのためその仕事で行き詰まることもよくあると思います。
そういうときは、仕事の内容を変えるのが効果的。
違う作業をしているときに、行き詰っていた問題の解決策が思いつくことだってありますし、その作業に戻ったとき、また集中力の高い状態でこなすことができるはずです。
違うことをして休憩する
仕事を頑張るのは当たり前ですが、どうしても疲労は溜まってしまいますし、集中力が下がれば仕事効率も下がってしまいます。
なので休憩をとることは必要です。
人間の脳は、視覚情報の処理に脳のキャパシティの90%を使っているといわれています。
デスクワークだとパソコンの画面を長時間見ていますし、デスクワークじゃなくても目からたくさんの情報が入ってきて脳で処理されています。
良い休憩方法は、視覚以外を活性化させること。
人間には五感がありますが、聴覚や味覚、嗅覚、触覚などを活性化させるということです。
目をつぶって好きな音楽を聴くだけでも、脳は休むモードになるので効果的です。
目を開けているときは、ベータ波という周波数の高い波が出るのがほとんどなのですが、目を閉じた瞬間にアルファ波というリラクゼーションの波が出始めます。
一番よくないのは、休憩だからといってスマホを使うこと。
休憩時間も視覚情報を処理するため、脳が働き続けているようなものなので、休むどころか余計な疲労を溜めています。
瞑想やマインドフルネスをする
近年、特に注目を集めているのが瞑想やマインドフルネス。
アップルの創業者スティーブ・ジョブズをはじめ、多くの優秀なビジネスマンが活用していますし、Googleやナイキなどの一流企業も取り入れている休息方法です。
瞑想やマインドフルネスによる効果として、次のような研究結果が出ています。
- 集中力を高める
- 創造力を高める
- 記憶力が向上する
- ストレスを軽減する
- 不安が減少する
- 思いやりの気持ちが強まる
まとめ
どんなに優秀な人でもずっと同じ集中力を保ちつつ、仕事をするのは無理だと思います。
こういった集中力のリセットを意識的に行うことで、1日を通して高い脳のパフォーマンスを維持できるのです。
人それぞれ合った方法があると思うので、色々試してみるのがいいかもしれません。
参考書籍
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