Webサイトを制作する上でヒアリングは欠かせません。
クライアントによって、制作したいサイトの種類や目的などは様々です。
会社や店舗、商品、サービスの認知度を上げたいのかもしれませんし、サイトを通して商品を購入してもらったり、サービスに申し込んでもらいたいのかもしれませんし、資料請求やお問い合わせをしてくれる見込み客を集めたいのかもしれません。
目的が違えば、サイトに必要な情報や適した設計、デザインは変わってくるので、まずはクライアントが置かれている現状やWebサイトに関する要望を知るためにしっかりとヒアリングをする必要があります。
ヒアリングシートを用意しておく
効率よくヒアリングをするために、ヒアリングシートを作っておくのがおすすめです。
ヒアリングシートは、Webサイトの提案に必要な要望を正確に聞き出す目的で作成する質問リストのこと。
事前に用意しておけば、クライアントとの打ち合わせ時にスムーズにヒアリングを進められます。
ネット上で探せばいくつかヒアリングシートのテンプレートがあるのですが、それらを参考に、ヒアリングしておきたい項目を整理してみました。
ヒアリングしておきたい項目
クライアント情報
- 会社名、法人名、個人名、店舗名
- 業種、ジャンル
- 住所
- 電話番号
- メールアドレス
- 担当者名
- 部署、役職
- ネットリテラシー(どれぐらい自分でできそうか)
- 商品名、サービス名
- 商品単価
- 販売方法
- 宣伝方法
- 客層
- 強み
- 競合他社
- 市場規模
サイト制作について(基本情報)
- サイト名
- ドメイン(取得済みもしくは新規取得、ドメインの種類、契約先など)
- サーバー契約(サーバー会社、契約プラン)
- 目的、コンセプト(イメージアップ、アクセスアップ、認知向上、売り上げ向上、問い合わせ向上など)
- Webサイトの種類(企業・店舗、製品・サービス、採用サイト、ECサイト、キャンペーンサイト、ポータルサイト、ブログなど)
- 予算
- スケジュール(希望納期、サイト公開予定日)
- 保守(バナー作成・画像差し替えなど)、管理・運用(アクセス解析・SEO対策・広告出稿代行・サーバー保守・ドメイン管理・SNS運用など)
サイト制作について(デザイン)
- 顧客ターゲット(年齢、性別、属性(子供、学生、会社員、自営業、未婚、既婚、妊婦、子育て、中年、お年寄りなど))
- コンテンツ(トップページ、アクセス情報、お問い合わせ、営業カレンダー、メニュー、フォトギャラリーなど)
- サイト規模、ページ数
- 配色
- フォント
- 参考サイト
- 素材(ロゴ・キャラクターデータ、写真データ、原稿)
その他興味のあるもの
- メルマガ
- ブログ
- SEO対策
- リスティング広告(Yahoo!プロモーション、アドワーズなど)
- SNS(Twitter、FaceBook、Instagramなど)
- 掲示板
- 会員制システム
- 予約システム
- 外国語対応
- 写真撮影
- ロゴ制作
- バナー制作
- 印刷物制作(チラシ、パンフレット、名刺など)
- 文章制作
- イラスト、キャラクター制作
サイトリニューアルの場合
新規サイトではなくサイトをリニューアルする場合、現在の運営体制についても把握しておいた方がいいでしょう。
- Web担当者
- サイトURL
- 月間アクセス数
- 月間注文数
- サーバー会社
- 利用中のサービス(広告、アフィリエイト、メルマガ、ブログなど)
まとめ
これらの項目を必ずしも全てヒアリングシートに入れないといけないわけではありませんが、こういった内容を意識してヒアリングすれば、ある程度クライアントの現状、サイト制作の意義、デザインの方向性などが決まってくるかと思います。
大切なのは、ホームページは作って終わりではなく、クライアントの問題解決にWebサイトがどのような役割を担うのかを定義すること。
そのためにも、デザインの方向性のヒアリングのみならず、クライアントの業界のこと、その中でのクライアントのポジション、販売単価、販売方法、宣伝方法などもヒアリングして、ビジネスモデルについてもなるべく深く理解することが必要です。
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