サジェスト機能というのは、検索エンジンやネットショップなどで何かキーワードを検索するときに、その検索キーワードと関連のあるキーワードを予測して表示される機能のこと。
例えば、「ダイエット」と入力すると、自動的に以下のようなキーワードが表示されました。
ダイエットに続いて表示された「コーヒー・食事・運動・サプリ・速報」などのキーワードをサジェストキーワードといい、ダイエットと一緒に検索される確率が高いであろうキーワードを予想して提案してくれているんです。
こういったサジェスト機能はGoogleやYahoo!などの検索エンジンの他にもAmazonなどのネットショップのサービスやYouTubeのような動画サービスにも導入されています。
その中でもGoogle検索についてもう少し説明していきたいと思います。
Googleのサジェスト機能の仕組み
Google独自のサジェストは「Googleオートコンプリート」とよばれていて、その機能は日に日にどんどん向上しています。
Googleオートコンプリートも検索キーワードに関連のある単語を表示させてくれるわけですけど、そのサジェストキーワードはどのように決まるのかというと、いくつかの判断基準が設けられているみたいです。
サジェスト表示に関してGoogleが明言していたのは大きく3つ。
まず検索ボリュームがあるということ。検索ボリュームとはどれだけ検索されているかの回数のことで、検索回数が多いほど、そのキーワードに対して気になっている人が多い、つまりニーズが多いということになります。
次に、ユーザーが直前に検索したキーワードです。
ユーザーが検索したことのあるキーワードなどはニーズがあると考えられているので、サジェストの対象になりやすいのです。
ただし、これは検索する人が直前にどのようなキーワードを検索しているかによって変わるので、人それぞれということになります。
たとえば最初に紹介したサジェストの例で、ダイエットというキーワードに対して一番上にコーヒーがサジェストキーワードとして表示されましたが、それは僕がこのブログで『エクササイズコーヒーで燃えるダイエット!効果・口コミ・レビュー』という記事を書いたりしていて、そのときに「ダイエット コーヒー」みたいな感じでよく検索していたからかもしれません。
最後はユーザーの居住地や使用している言語。
ユーザーが住んでいる場所または検索を行っている場所によってサジェストキーワードも変わってきたりします。
例えば「居酒屋」と検索してみてください。
居酒屋のサジェストキーワードの中に「居酒屋 京都」とあると思います。
京都で「居酒屋」と検索していると、Google検索は「おそらくこの人は京都にある居酒屋を知りたいに違いない」と判断して「居酒屋 京都」と提案してくれています。
京都で「居酒屋」と検索している人に「居酒屋 東京」とサジェスト表示させても意味がないですからね。
もちろん中には京都に住んでいて、来週東京に行くからそのときのために東京の居酒屋を探しておこうと思っている人もいるかもしれませんが、おそらく京都にいる人が居酒屋と検索するのは、今京都の居酒屋を探している人が多いはずです。
また、使用言語も関係しているのは、日本語を使用しているのに英語のサジェストキーワードばかり表示されてもおそらくクリックされづらいし、ニーズも少ないからです。
そういえば僕がフランスに留学していたときにYouTubeを見ていたら、流れる動画広告とかもフランス語でフランスの広告が表示されていました。
そういう感じで場所や言語もサジェスト表示の判断基準となる大きな要素です。
なんか色々把握されているみたいで怖さも多少覚えますが、検索機能もかなり向上していてかなり賢いですね。
ちなみにサジェスト欄には検索結果も表示されます。
例えば、「天気」と検索すると、現在の天気がサジェスト欄に表示されます。
サジェスト汚染
サジェストキーワードに表示されるようになるとそれだけクリックされる確率が高くなるので、サイト側からするとかなりの流入増加が見込めます。
ただし、ネガティブなキーワードがサジェストキーワードとして表示されてしまうと、かえって悪影響を及ぼすことがあります。
例えば、企業名を検索したとき、企業名に続いて「ブラック・詐欺・犯罪」などの言葉がサジェストキーワードとして表示されると、間違いなくその企業のイメージや評判は下がりますよね。
それは個人とか作品について検索するときも同じことで、プライバシー侵害や著作権侵害にもなりえるような気がします。
サジェストキーワードというのは多くの人に見られてしまうので、良いキーワードならイメージは上がりますが、良くないキーワードだったら、それが真偽に関わらずイメージは下がってしまいます。
こういったサジェストに悪影響を受けることを「サジェスト汚染」と言ったりします。
サジェスト汚染になるようなネガティブなキーワードを表示させないようにするには、まず検索エンジンに抗議して削除を依頼することです。
削除してもらえないこともあるかもしれませんが、もしかしたら削除をしてもらえるかもしれません。
また、別のキーワードの検索ニーズが増えて、優先的にサジェストされるようになれば、あまりネガティブキーワードは表示されなくなるかもしれないです。
インスタント検索
検索キーワードを入力している途中に検索結果のページが表示されたことはありませんか?
そういった、キーワード入力中に検索結果を表示する検索機能のことを「インスタント検索」といいます。
このインスタント検索はGoogleがWeb高速化の一環として2010年に導入したもの。
オートコンプリート機能と連動していて、サジェストキーワードによってインスタント検索の結果も変動していたのですが、2017年7月にインスタント検索の提供が終了したそうです。
インスタント検索による虚偽ニュースの拡散があったなどの批判もあったのだとか。
それが一番の原因かはわからないですけど、GoogleはWeb検索の高速化に関して、別のアプローチに集中するとのことです。
Googleの検索機能はどんどん向上している
サジェスト機能もそうですが、Googleの検索機能というものは、ユーザーがより便利に検索を行えるようにどんどん向上していっています。
ナレッジグラフの表示もその一つ。
ナレッジグラフというのは、検索結果ページに表示されるもので、検索キーワードが場所・人・企業・作品・用語などのどれなのかを判断して、それらの基礎情報や関連情報をまとめたものです。
仮にグーグルと検索してみます。
右側にGoogleの企業情報についてまとめられているところがあると思いますが、それがナレッジグラフです。
一目でわかりやすくなっています。
こういう感じで、Googleの検索機能というのはどんどん色んな機能が付け加えられたり改善されたりしながら変わり続けています。
サジェスト機能の判断要素もこれからまた新たな要素が加わったりするかもしれません。
[…] 詳しくは『サジェスト機能とは?Google検索のオートコンプリートと仕組み』の記事を参考にしてください。 […]