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検索エンジンとSEOの歴史と進化

今では自分たちの生活に検索エンジンは欠かせないものになっています。

わからないことがあってもすぐにインターネットで調べることができてとても便利ですが、初期の検索エンジンは精度が今ほど高くなく、今のように検索すればすぐわかるというわけではなかったようです。

SEOという言葉が出てきて、無理やり検索順位を上げようと、様々なスパム行為も横行しました。

SEOスパムとみなされる行為に関しては、『GoogleにSEOスパムとみなされる行為とペナルティについて』の記事にまとめています。

今でも完全になくなったわけではないですが、昔はもっと低品質なWebページが多かったです。

そのためGoogleなどの検索エンジンは仕組みを改善したり対策を繰り返して精度を上げてきました。

今でこそGoogleが有名ですが、Googleが世に出たはじめての検索エンジンではありません。

その検索エンジンやSEOの歴史、これまでの進化について紹介します。

検索エンジンの歴史

世界初の検索エンジンは1990年頃に出た「Archie(アーキー)」と呼ばれるもの。

インターネットで情報を検索できるしくみを開発しました。

1995年には「Excite」や「Yahoo!JAPAN」が登場し、日本ではYahoo!のシェアがほとんどを占めていました。

この頃の検索エンジンというのは、特定企業のWebサイトなどは検索できましたが、何か他のことを調べたいときには、なかなか必要な情報にたどりつけないという状態で、とても便利とは言えるものではなかったみたい。

インターネットとか検索エンジンに対しての関心も少なかったので、Webコンテンツも多くなかったというのも要因だったようです。

そのようなとき、1998年にGoogleが登場します。

そして今では検索エンジンのシェアでトップになるまでになりました。

なにかわからないことがあったときは、「Google先生に聞こう」とか、「ググる」という言葉を使うほどです。

検索エンジンの進化

Googleが登場した当初もそれほど検索エンジンの精度は高くありませんでした。

リンクを信頼度のシグナルとしており、点数づけをするページランクという仕組みを用いていたのですが、特に2010年頃までは、このページランクの重要度が大きくて、ページランクの操作を目的としたスパム行為が横行していました。

Googleが目指している検索エンジンは昔も今も、ユーザーの検索意図を把握して、そのニーズに合った検索結果を返すことです。

スパム行為によって低品質の役に立たないページが増えて、しかも検索結果の上位に表示されるとユーザーの不満が高まってしまうので、Googleはスパムに対する対策を強化し、アルゴリズムを改善したりしながら徐々に進化を遂げてきました。

スパム対策に関係のあるアルゴリズム改善で有名なものに、「パンダアップデート」と「ペンギンアップデート」があり、音声検索に対応する、「ハミングバード」というアルゴリズムがあります。

パンダアップデート

パンダアップデートは、Webページの品質を見分けるためのアルゴリズム。

このアルゴリズムによって、内容の薄いWebページの順位は下がるようになりましたし、逆にオリジナリティのあるWebページやユーザーにとって役立つ情報を提供しているWebページは評価されるようになりました。

ペンギンアップデート

ペンギンアップデートは、スパムを取り締まるためのアルゴリズム。

特にリンクプログラムを効果的に排除するのに役立っていますが、スパム以外の点においても、数多くの改良が行われています。

ハミングバード

ハミングバードは、会話型検索を理解するためのアルゴリズム。

このアルゴリズムによって、スマートフォンなどの音声検索ができるようになりました。

現在とこれからの検索エンジン

Googleはさっき紹介したアルゴリズムだけでなく、日々改善を繰り返していて、アルゴリズムの弱点をついたスパム行為を行っても、遅かれ早かれスパム対策で排除されます。

また、過去に誰も検索したことがないような、未知のクエリはランクブレインで処理されて、AI(人工知能)の技術が使用されているのだとか。

今後も検索エンジンの精度はより高くなっていくと思いますし、モバイルファーストともいわれているように、よりいっそうモバイル環境に対応するための改善もされそうです。

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