Webサイトには、どのようなページがあるのかをリストにまとめ、検索エンジンやユーザーにサイト構成を伝えるためのサイトマップというものがあります。
サイトマップには、ユーザー向けの「HTMLサイトマップ」と検索エンジン向けの「XMLサイトマップ」の2種類があり、どちらもWordPressサイトであればプラグインで簡単に自動生成できます。
XMLサイトマップには拡張機能があり、ニュースサイトを運営するならニュースサイト用のサイトマップも作成した方がいいです。
ニュースサイトマップを作成するメリット
ニュースサイトマップとは、Googleニュースに最新の記事を送信する機能のこと。
これを利用することによって、Googleニュースに検出されやすくなり、最大2日間表示されるので、そこからのトラフィックを期待できます。
Googleニュースに表示されるとこのような感じ。
また、ニュースサイトマップを作成することによって、Googleのクローラが各ニュース記事のURLを直接クロールし、サイトのすべての記事を確実にインデックスできます。
このように、ニュースサイトマップは、ニュースサイトにとってとても価値の高いサイトマップです。
Googleニュースサイトマップの作成方法
まず、サイトマップを作成する前にサイトをGoogleニュースに登録する必要があります。
登録していない場合は、Googleニュース/パブリッシャーセンターでニュースインデックスのリクエストを送ってください。
ニュースサイトマップを自作
ニュースサイトマップは次のような構造になっています。
<urlset xmlns=”http://www.sitemaps.org/schemas/sitemap/0.9″
xmlns:news=”http://www.google.com/schemas/sitemap-news/0.9″>
<url>
<loc>http://www.example.org/business/article55.html</loc>
<news:news>
<news:publication>
<news:name>The Example Times</news:name>
<news:language>en</news:language>
</news:publication>
<news:genres>PressRelease, Blog</news:genres>
<news:publication_date>2008-12-23</news:publication_date>
<news:title>Companies A, B in Merger Talks</news:title>
<news:keywords>business, merger, acquisition, A, B</news:keywords>
<news:stock_tickers>NASDAQ:A, NASDAQ:B</news:stock_tickers>
</news:news>
</url>
</urlset>
ニュースサイトマップで使用する固有のタグと意味
<publication> | 記事が掲載されているサイト情報を指定するタグ。<name>と<language>の2つの子タグが必要で、<name>にはサイト名を、<language>には言語(日本語ならja)を記載する。 |
---|---|
<publication_date> | 記事をサイトマップに追加した時刻ではなく、記事をサイトに公開した最初の日時を指定する。 |
<title> | ニュース記事のタイトル。サイトに表示する記事のタイトルのみを含め、記者やライターの名前、パブリケーション名、公開日は入れないようにする。 |
また、ニュースサイトマップを作成する際には、Googleニュースサイトマップのガイドラインがあるので確認しておいてください。
Google ニュース サイトマップを作成する – ニュース ヘルプ
プラグイン-XML Sitemap & Google News feeds
プラグインを使うという方法もあり、ここでは「XML Sitemap & Google News feeds」の使い方を簡単に紹介します。
「XML Sitemap & Google News feeds」をインストールして有効化すると、WordPress管理画面の左側のメニューにある「設定→表示設定」に設定項目が追加されます。
このプラグインは、XMLサイトマップとGoogleニュースサイトマップの両方に対応しているので、「XML サイトマップインデックス」と「Google ニュースサイトマップ」にチェックを入れ、それぞれの設定を行っていきます。
パブリケーション名は、いわばサイト名です。Googleニュースパブリッシャーセンターへ送信する名前と一致しなければならないので、パブリッシャーセンターで名前を確認してください。
「投稿タイプを含める」にチェックを入れ、ニュースサイトマップに入れる投稿を特定のカテゴリーに限る場合はそのカテゴリーを選択します。
<access>と<genres>タグを使って記事の情報をさらにGoogleへ渡すことができます。
<access>タグは、すべての読者が表示できる記事(公開)か、サイトの無料(登録)または有料(購読)会員のみが表示できる記事かを指定。
<genres>タグは、記事の種類をプレスリリース(PressRelease)、ブログ投稿(Blog)、意見(Opinion)、論説(OpEd)、ユーザー作成コンテンツ(UserGenerated)、風刺(Satire)からひとつ以上指定します。
まとめ
ニュースサイトでなければ必要のないサイトマップですが、ニュースサイトを運営する上で、ニュースサイトマップは非常に重要です。
Googleニュースに検出される可能性が高くなるというのは、とても大きなメリットだと思います。
また、ニュースサイトの他にも、画像コンテンツのサイトには画像サイトマップ、動画コンテンツのサイトには動画サイトマップといったものもあるので、自分のサイトの種類に応じて実装できるようにしましょう。
これらは、画像検索や動画検索で表示される可能性が高くなるというメリットがあり、別の機会に紹介します。
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