パソコンを使っていると、間違えてファイルを削除してしまったり、パソコンの不具合によってデータが消去されてしまうといったこともあります。
大事なデータだと大変ですが、データ復元ソフトを使えばもしかしたら元どおりに復元させることができるかもしれません。
データを復元させるソフトも色々あると思いますが、今回「EaseUS Data Recovery Wizard(データ・リカバリ・ウィザード)」を使ってみたので、その使い方や感じたことを紹介したいと思います。
「EaseUS Data Recovery Wizard」とは
「EaseUS Data Recovery Wizard」は、データ管理領域に特化したソフトウェア開発会社であるEaseUSのデータ復元ソフト。
誤削除、フォーマットの誤操作、パーティションの紛失、システム障害、ウイルスによる攻撃など、様々な原因によって消えてしまったデータを復元することができます。
無料版と有料版があり、無料版は500MB(SNSでシェアすると合計2GB)までのデータ容量しか復元できません。
あらゆるデバイスに対応していますが、使っているデバイスで復元可能かを無料で試し、500MB以上のデータを復元させる場合は、SNSでシェアして合計2GBまで復元可能データ量を拡大するか、有料版を使えばいいと思います。
「EaseUS Data Recovery Wizard」の使い方
「EaseUS Data Recovery Wizard」を使うと、画像、ドキュメント、ビデオ、オーディオ、Eメールなど色々なファイルを復元することができます。
今回は3つのフォルダ(journey-photo, word-book, excel-book)を誤って削除してしまい、ゴミ箱も空にしてしまったとして、それぞれのフォルダに入っているファイル(画像×5、Word×3、Excel×3)を復元できるか試してみようと思います。
ソフトの操作手順はわりとシンプル。
まずソフトを実行し、失われたデータを探すためにスキャンします。
そして復元したいデータを探し、リカバリーを行うという流れです。
データ紛失が起こった場所を選択してスキャン
ソフトを実行すると、ディスクやパーティションが表示されるので、紛失したデータがあった保存場所を選択し、「スキャン」ボタンをクリック。
スキャンが終わるまで待つ必要があります。
ファイルの量などにもよると思いますが、この時は16分ほど待ちました。
復元したいデータを探す
スキャンが完了すると、検出ファイルが一覧で表示されるので、その中から復元したいデータを探します。
まずは検索機能。
「journey-photo」というフォルダ名で検索しても出てきませんでした。
ファイル名で検索すると出てきましたが、プレビュー画面が表示されず。
「word-book」というフォルダ名は検索すると出てきましたが、3つあったはずのWordファイルのうち1つだけ(word-example2)しかありませんでした。
「excel-book」というフォルダ名で検索した場合も同じで、出てきたのは3つのExcelファイルのうち1つだけ(excel-example2)のみ。
なぜかWordもExcelも検索機能では1つしか見つけられませんでした。
検索の他にも、復元候補やフィルターで絞り込むという方法もあります。
フィルターでは、以下のようにデータの種類を絞ることができます。
- すべてのファイル
- 最近のファイル
- 紛失ファイル
- デスクトップ
- ごみ箱
- 画像
- ドキュメント
- ビデオ
- オーディオ
- メール
- 高度なフィルター
高度なフィルターでは、削除されたファイルか既存ファイルか、ファイルタイプ、変更時間、ファイルサイズ、ファイルサイズ、ファイル名の頭文字など、あらゆる項目を選択することができるので、とても便利で効率よく対象のファイルを探すことができるなと思いました。
「削除されたファイル」「画像」にチェックを入れて探してみたところ、画像はいくつか出てきて、対象の画像もプレビューで確認できましたが、画像の下の方が切れていたり、若干おかしいかなと感じました。
画像と同じように高度なフィルター機能を使ってWordファイルとExcelファイルを探すと、検索機能で探した時とは違い、WordファイルもExcelファイルもそれぞれ3つのファイルを確認することができました。
データを復元させる
画像はプレビューで確認できないという不安が残っていますが、とりあえず画像、Word、Excelを復元させてみようと思い、復元させたいデータにチェックを入れて「リカバリー」をクリック。
リカバリー先を選択するポップアップが表示されますが、リカバリーするファイルの保存先を元の保存場所と異なるドライブにした方がいいとのこと。
これは、復元の失敗やデータの2次損害を避けるためです。
実際にリカバリーしたファイルを確認したところ、WordファイルとExcelファイルは3つずつ復元に成功したものの、画像は復元することができませんでした。
画像を一つだけ選択してリカバリーもしてみましたがうまくいかず。
ただ、スキャンして出てきた画像ファイルのうち、プレビューで確認できるものは復元することができました。
たまたま復元させようと思った画像は復元させることができなかったので、100%復元できるわけではないことがわかりましたが、このソフトを実行、スキャンすることで検出されたファイルの数は多く、画像もプレビュー確認できるものがすべて復元できるのであれば、けっこう復元率は高いのではないかと思います。
復元できるものとそうでないものがどう違うのかはわかりませんが、おそらく色々なことが要因となっているのだと思います。
復元させたいデータがあるなら試してみる価値あり
ソフトの操作自体はシンプルでわかりやすかったですが、復元させたいファイルを探すのは少し時間がかかりました。
フィルター機能を使えばある程度ファイルの種類を絞り込むことができますが、それでもファイルの数が多いと、その中から対象のファイルを探すのは大変だと思います。
ファイル名を覚えていれば検索機能でピンポイントで探すこともできるのですが。
今回は画像だけ復元できませんでしたが、「EaseUS Data Recovery Wizard」は、1000万人以上のユーザーに利用されるぐらい実績があり、24時間対応のサポートも充実しています。
誤ってファイルを削除してしまったり、大切なデータが消えてしまった時などは、このソフトを試してみる価値は十分あると思います。
今回使用したのは、Windows版、「EaseUS Data Recovery Wizard Pro」です。
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