2015年2月に日本上陸して話題になったブルーボトルコーヒー。
現在(2017年8月)東京に6店舗ありますが、日本の第1号店としてオープンした「清澄白河ロースタリー&カフェ」でブルーボトルコーヒーを味わいました。
ブルーボトルコーヒーの誕生
まずブルーボトルコーヒーがどのようにできたのか。その歴史を語るには1600年代後半にまで遡る必要があります。
当時、中央・東ヨーロッパの大部分を占領していたトルコ軍がウィーンを包囲しました。
トルコ語とアラビア語を話せるという理由で援軍を求める伝達係を任されたフランツ・ゲオルグ・コルシツキーがポーランド軍に援軍を依頼することに成功。トルコ軍は撤退しました。
そのトルコ軍が置いて逃げていった物資の中に豆の入った袋がありました。
あまりコーヒーが世界に普及していなかった時代なので、ほとんどの人はそれをラクダの餌だと思っていましたが、コルシツキーはアラブに住んでいたことがあってコーヒーの存在を知っていたので、その豆はコーヒー豆だということに気がつきます。
そのコーヒー豆を買い取って中央ヨーロッパで初めてのコーヒーハウス「The Blue Bottle」をオープン。
それがブルーボトルコーヒーの名前の由来なのですが、ブルーボトルコーヒーができるのはその300年以上も後のこと。
2000年代前半にアメリカでフリーランスの音楽家でありコーヒー好きだったジェームズ・フリーマンは新鮮味がない一般的なコーヒーに飽き、自分でコーヒー焙煎をはじめます。
そして自分のお店につけた名前が「ブルーボトルコーヒー」です。
その理由はコルシツキーの栄誉に敬意をはらってのこと。
その後ブルーボトルコーヒーは、Twitterの創業者やInstagramの創業者など、テック界の大物たちを含む多くの人たちによる出資によって世界展開をはじめました。
ブルーボトルコーヒーはコーヒー界のアップルとも言われています。
日本一号店は清澄白河
ブルーボトルコーヒーは日本ではまだ東京にしかありません。(2017年8月現在)
ですが日本上陸1年半で6店舗まで増えています。
- 清澄白河ロースタリー&カフェ
- 青山カフェ
- 中目黒カフェ
- 六本木カフェ
- 品川カフェ
- 新宿カフェ
せっかくなので第一号店の清澄白河ロースタリー&カフェに行ってきました。
東京メトロ半蔵門線「清澄白河駅」で降りると、たまたま深川八幡祭り(別名:水かけ祭り)がやっていました。
祭りで大通りはすごい賑やかでしたが、清澄白河の街自体は昔ながらの下町という感じで、ブルーボトルコーヒーを目指して路地裏なんかを歩いているとむちゃくちゃ静か。
本当にこんなところにブルーボトルコーヒーのお店があるのかな?と思うぐらい、日本一号店としてオープンした場所は意外な場所でした。
なぜ清澄白河が第一号店の場所だったかというと、アメリカの本社があるカリフォルニア州オークランドの環境に似ているからだそうです。
駅から10〜15分ほど歩くと、見つけましたブルーボトルコーヒー。
自分のために丁寧に入れてくれるこだわりのコーヒー
時間は午前11時ごろ。店内はほとんど満席に近く、少し並んでいました。
倉庫をお店として使っていて、店内の半分は飲食スペース、そしてもう半分のスペースには大きな焙煎機があり、海外各地から届いたコーヒー豆が積まれています。
ブルーボトルコーヒーはサードウェーブコーヒーとして知られています。
サードウェーブコーヒーはコーヒー文化における第三の波。ハンドドリップで1杯ずつ丁寧に淹れるコーヒーという特徴があります。
そのため店内ではバリスタが自分たちのために1杯1杯ハンドドリップで淹れてくれます。
僕が飲んだのはミャンマーの豆を使ったコーヒー。香りを楽しみながら飲めるコーヒーです。
何を頼もうか迷ったときは注文する際にお好みにあったおすすめを選んでくれますし、コーヒーを受け取る際に、コーヒーの特徴を説明してくれるなど、店員さんは1人1人とても親切。
ブルーボトルコーヒーはただ美味しいコーヒーが飲めるだけでなく、1杯1杯丁寧に淹れられているので心が込もっている感じがとても伝わってきます。
住所:東京都江東区平野1-4-8
営業時間:8:00〜19:00
アクセス:都営地下鉄大江戸線・東京メトロ半蔵門線「清澄白河駅」から徒歩10〜15分
駐車場:なし
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