コクがあるコーヒーとは違って、後味があまり残らずにさっぱりとした味わいのキレ。
そんなコーヒーのキレの成分やキレのあるコーヒー豆選び、キレを引き出すための淹れ方などを紹介したいと思います。
コーヒーのキレ成分とは
コーヒーのキレ成分は主に以下の2つ。小糖類とクロロゲン酸です。
- 小糖類
- クロロゲン酸
小糖類
小糖類はコーヒーの生豆に6〜8%程度含まれている成分。
焙煎をすることによって、この小糖類が酢酸・乳酸・ギ酸などに変化することで、キレのある酸味が生まれます。
クロロゲン酸
もう一つのキレの成分がクロロゲン酸です。
クロロゲン酸は渋味があり、苦味の成分としても知られているのですが、この渋味がコーヒーのキレにも影響しているんです。
ちなみにクロロゲン酸の渋味というのは、コーヒー酸やフェルラ酸に分解されることによってできます。
キレのあるコーヒー豆の種類と焙煎度
キレのあるコーヒー豆を選ぶとき、味わい的にはどちらかというと少し酸味系のものを選ぶといいと思います。
特にコロンビアやコスタリカなどがキレがあるコーヒー豆として知られています。
コロンビア
コロンビア産のコーヒー豆は酸味と甘味がしっかりしているという特徴があります。
全体的に味のバランスがいいので、ブレンドコーヒーのベースとなる豆としてもよく使われます。
コスタリカ
コスタリカも苦味より酸味系が少し強めのコーヒー豆。
軽くてすっきりとした味わいなので、クセがなくて飲みやすいです。
中煎りローストの豆がキレがある
『コーヒー豆の焙煎(ロースト)について!焙煎度は8段階もある?』でも書いてあるように、コーヒーの焙煎には全部で8段階あり、浅煎りだと酸味が強く、深煎りだと苦味が強くなる傾向があります。
キレのあるコーヒー豆を選ぶときは、ちょうど真ん中というか、中煎り豆がおすすめです。
コーヒーを飲んだあとにすっきりとした味わいを楽しめるキレは、ほどよい酸味と苦味によって生み出されているからです。
もしくは少し酸味が強いぐらいの豆。
たとえばアメリカンコーヒーは浅煎り豆を使うことが多いため、苦味よりも酸味が強いので、キレのいい味わいを楽しめます。
キレは淹れ方でコントロールできる
コーヒーの他の味(苦味・酸味・コク)と同じように、キレもコーヒー豆の挽き具合やお湯の注ぎ方である程度コントロールすることができます。
基本的には、中粗挽きのコーヒー豆を使い、適温のお湯を速く注ぐとキレが引き出せると思います。
中粗挽きのコーヒー豆を使う
コーヒー豆の挽き具合としては、極細挽き・細挽き・中挽き・中粗挽き・粗挽きといった感じで段階があるんですけど、中粗挽きぐらいのコーヒー豆を使った方が、酸味と苦味のバランスがいいので、キレを出しやすいかなと思います。
中粗挽きはザラメ糖よりも少し大きい程度の挽き方で、粗挽きまでいくと、酸味が強くなりすぎてしまいます。
適温で速く注ぐ
お湯の温度は90℃以下だと酸味が強くなる傾向があり、95℃以上の高温で淹れると苦味が強くなる傾向にあるので、酸味も苦味も出しすぎないように適温がベストです。
すっきりとしたキレのある味わいをよりいっそう引き出すため、少し速く注ぐといいと思います。
コーヒー豆によって特徴が違うので、コーヒー豆に合った淹れ方ができれば理想的です。
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