凱旋門は戦争などでの勝利を讃えて、凱旋式を行うためにつくられるもの。
色々なところに凱旋門はありますが、なかでもおそらく一番有名なのは、フランスのエトワール凱旋門かなと思います。
凱旋門は上に展望台があって、螺旋階段を使って上がることができるんですけど、他のパリの町を一望できる場所とは違った景色を見ることができます。
凱旋門があるエトワール広場
エトワール凱旋門があるのは、有名なシャンゼリゼ大通りの西端。
お〜シャンゼリゼ〜♪お〜シャンゼリゼ〜♪
の曲でも知られるシャンゼリゼ大通りです。
上の展望台から景色を眺めるとわかるのですが、凱旋門からシャンゼリゼ通りをはじめ、12本の道が放射線状に広がっています。
凱旋門を中心に広がる道を上から見ると星みたいだと、フランス語で星を意味するエトワールという言葉から、かつては凱旋門のあるこの場所はエトワール広場と呼ばれていました。
現在はシャルル・ド・ゴール広場と呼ばれています。
シャルル・ド・ゴールはフランスの軍人で大統領にもなった人。
フランスの北部にあるリールが出生地です。
僕がフランス留学中に初めて一人旅で行ったのも、リールでした。
初めての一人旅【アミアン・リール編】
曇りだとまた雰囲気が違います。
たまーにこうやって工事しています。
ちなみに凱旋門の大きさは、高さ50m、幅45mです。
エトワール凱旋門までの行き方
凱旋門は12本の道が交差するロータリーの真ん中にあって、横断歩道もなければ、パリで一番交通量が多い場所ともいわれているほど日中は車がずっと走っているので、渡るのは厳しいです。
凱旋門まで行くには、専用の地下通路を通って行くことができます。
メトロで行けば、シャルル・ド・ゴール・エトワールという駅で降り、そのまま地下道を通って、凱旋門の真下に出ることができます。
エトワール凱旋門について
エトワール凱旋門の歴史
エトワール凱旋門はアウステルリッツの戦いでの勝利を記念して、「世界最大の門をつくるんだ!」ということでナポレオンの命によってつくられました。
アウステルリッツの戦いというのはフランスの英雄ナポレオン率いるフランス軍が、ロシア・オーストリア連合軍を破った戦いです。
凱旋門がつくられはじめたのは1806年ですが、完成したのは1836年。
このときすでにナポレオンは亡くなっていて、死後19年経っていました。
ちなみにナポレオンの最期は流刑で流されたセント・ヘレナ島です。
凱旋門をつくらせたナポレオンでしたが、1840年に棺で凱旋門をくぐることになりました。
現在ナポレオンの墓はアンヴァリッドに置かれています。
関連記事
【ナポレオンが眠る廃兵院アンヴァリッドのドーム教会と軍事博物館】
エトワール凱旋門の外壁に彫られている彫刻
凱旋門の外壁を見てみると、色々な彫刻で装飾されています。
これはナポレオンの戦いや義勇軍の出陣の様子を描いています。
凱旋門の真下に行くと、中央のくぐるところにもこのような彫刻がされていてるのですが、ここには第一次世界大戦で亡くなった無名の兵士たちの名前も記されています。
エトワール凱旋門から放射線状に道が広がる景色を見る
凱旋門は螺旋階段で上がることができます。
これがかなりしんどい。
50mの高さがある凱旋門を螺旋階段でひたすら上がっていきます。
ちなみにヨーロッパの学生は無料なので、ヨーロッパの学校に留学している人なら、学生証を見せると無料で入れます。
展望台に出る前のとこにはお手洗いや凱旋門の歴史についての説明が書かれたもの、おみやげショップがあります。
凱旋門の展望台に出ると、シャンゼリゼ通りをはじめ、12本の通りが放射線状に広がっている景色を見ることができます。
とてもひとつの写真には収まらないので、なかなか写真では伝えられませんが。
これが凱旋門の前方。正面の通りがシャンゼリゼ大通りです。
まっすぐ伸びるシャンゼリゼ大通りの延長線上にはコンコルド広場やルーブル美術館があります。
反対に後方はこちら。
シャンゼリゼ大通りの反対側をまっすぐ伸びる通りの向こうには、パリの副都心ラ・デファンスがあります。
なんだか後方は近代的な建物が目立ちます。
凱旋門からはエッフェル塔も見えます。
夜のライトアップされている凱旋門もきれい
パリは夜になると建物が金色でとてもきれいなんですけど、凱旋門もきれい。
日が暮れはじめた夕方にシャンゼリゼ大通りの東側から西側に向かって歩いていると、凱旋門がきれいでした。
夜の凱旋門はナポレオンの戦いの栄光を象徴するかのように、ライトアップされています。
この時間帯の凱旋門が一番いい感じに見えます。
完全に日が暮れるとこのような感じ。違った意味でこれも星みたい。
昼と夜の2回はこの凱旋門を見て欲しいですね。
パリを一望できるビュースポットとは違う凱旋門の魅力
凱旋門は螺旋階段を上るのがとにかく大変。
当然降りるのも螺旋階段です。
でも凱旋門から見ることができる景色はきれいでどこか芸術的。
エッフェル塔やモンパルナスタワーは高さが200m以上もあるのでパリの町を一望できますが、高さ50mの凱旋門の上から見る放射線状に道が広がっている眺めも良いです。
もちろん、凱旋門の壁画も歴史を表していて見どころの一つ。
外から見る凱旋門と、凱旋門から星のように(放射線状に)伸びるパリの道の眺めがエトワール凱旋門の魅力です。
ドイツのロンドンにあるブランデンブルク門も、エトワール凱旋門のような近代の凱旋門として知られています。
エトワール凱旋門とは見た目が違いますが、ブランデンブルク門の方が門っぽいです。
[…] 凱旋門についての記事はこちら。 【エトワール凱旋門からパリの道が放射線状に広がる景色を見るのが好き】 […]
[…] 関連記事 『エトワール凱旋門からパリの道が放射線状に広がる景色を見るのが好き』 […]