カメラレビュー

キャノンのEOS8000Dは本格的にカメラを始めたい人におすすめ

カメラを本格的に始めたいと思ったとき、どの一眼レフカメラを買えばいいのか全然わかりませんでした。

色々調べた結果、購入したのがキャノンの「EOS 8000D」という機種。

EOS 8000Dはカメラ初心者の方でも扱いやすく、それでいて趣味でも本格的にカメラの上達を目指している人が最初に買うカメラとしてはぴったりじゃないかなと思います。

EOS 8000Dはエントリーモデル最上位機種

キャノンのデジタル一眼レフカメラには、プロフェッショナルモデル・ハイアマチュアモデル・エントリーモデルの3つのクラスがあります。

その中で一眼レフカメラ初心者に人気があるのがエントリーモデルのEOS Kissシリーズ。

カメラ自体がコンパクトで扱いやすく、難しい操作も必要ありません。

EOS 8000DはEOS Kissシリーズと同じエントリーモデルではあるんですが、エントリーモデルの中でも上位機種寄り。

EOS KissシリーズとハイアマチュアモデルのEOS 70Dという機種の間に位置付けられています。

ハイアマチュアモデルのような重厚感のある見た目ながら、コンパクトで扱いやすいのがEOS 8000Dの特徴。

「難しい設定なども必要なくカメラ任せでキレイな写真を撮りたい」という人にはEOS Kissシリーズがいいかもしれませんが、「一眼レフカメラを初めて使うから扱いやすい方がいいけど、カメラ任せではなく自分でこだわった写真が撮れるようになりたい」という人には絶対EOS 8000Dがおすすめです。

EOS 8000Dの商品構成

EOS 8000Dにはカメラのボディのみ、もしくはレンズセットがあります。

レンズセットに下記のような種類があります。

  • EF-S18-135 IS STM レンズキット
  • EF-S18-135 IS USM レンズキット
  • ダブルズームキット

上2つは焦点距離18-135mmのズームレンズが1つで、ダブルズームキットは焦点距離55-250mmと18-55mmの2つのレンズがあります。

僕が買ったときは「EF-S18-135 IS USM レンズキット」はなかったような気がするので、「EF-S18-135 IS STM レンズキット」か「ダブルズームキット」の2択でした。

EOS 8000Dの箱
結局買ったのは「EF-S18-135 IS STM レンズキット」。理由は、2つのレンズを持ち歩いていちいち交換するのがめんどくさかったからです。

EOS 8000D(W)・EF-S18-135 IS STM レンズキット

EOS 8000D(W)・EF-S18-135 IS STM レンズキットの商品構成
「EOS 8000D(W)・EF-S18-135 IS STM レンズキット」の商品構成としてはこのような感じです。

  1. EOS 8000D本体
  2. EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS STM
  3. バッテリーパック LP–E17
  4. バッテリーチャージャー LC–E17
  5. インターフェースケーブル
  6. ワイドストラップ EW-100DBV

カメラの本体(ボディ)と焦点距離18-135mmのズームレンズ、カメラを首からかけるときのストラップ、バッテリーとその充電器、撮影した画像データをパソコンに取り込むときに使うインターフェースケーブルなどです。

EOS 8000Dの見た目

EOS 8000Dの正面
見た目はまるで上位モデルを思わせる本格的な風貌。

EOS 8000Dの左横
横から見るとこういう感じ。

EOS 8000Dの右横
反対側も。

EOS 8000Dの後方
後ろから見るとこういう感じ。

EOS 8000Dの後方
液晶モニターがついています。

EOS 8000Dの上部
そして上から見るとこのような感じです。

EOS 8000Dの機能と特徴

それではEOS 8000Dの機能や特徴についてご説明します。

約2420万画素のCMOSセンサー

カメラのレンズを通って取り込んだ光は撮像センサーによって電気信号に処理されます。

EOS 8000Dの撮像センサーに使用されているのが新開発の「有効2420万画素のCMOSセンサー」といわれるもの。

センサーサイズは多くの一眼レフカメラで使用されているAPS-Cサイズです。

また、常用ISO感度は100〜12800、拡張ISO感度25600の最高感度があり、これによってたとえ暗いシーンであってもブレのない撮影が可能となっています。

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映像エンジンDIGIC6

CMOSセンサーから送られてくる膨大な画像データを瞬時に処理する役割がある映像エンジン。

そもそも映像エンジンがなければカメラの画像をつくれないですし、高い画質を実現するためにも重要なものなのですが、EOS 8000Dには上位モデルにも搭載されているのと同じ、最新の「映像エンジンDIGIC6」が搭載されています。

画像データを処理するする際、高度なノイズ処理も映像エンジンDIGIC6が行っています。

オールクロス19点AFセンサー

カメラで写真を撮る上でピント合わせは大切ですよね。

カメラが自動的にピントを合わせてくれることをオートフォーカスといい、オートフォーカスでピントを合わせる際の目印となる点のことを測距点といいます。

EOS 8000Dには「オールクロス19点AFセンサー」が搭載されており、ファインダー撮影時19点の測距点が置かれます。

また、動く被写体を追いかけてピントを合わせ続ける「AIサーボAF Ⅱ」もあったり、5つの測距ゾーンを使い分けることができる「ゾーンAF」というのも備えています。

ハイブリッドCMOS AF Ⅲ

ピント合わせの機能でもう一つ。「ハイブリッドCMOS AF Ⅲ」が備わっています。

これはライブビュー撮影や動画撮影でも高速かつ高精度なオートフォーカスを実現するためのもの。

従来よりも格段に高速化されており、EOS Kiss X7の最大4.8倍も高速になったのだとか。

色検知可能なRGB+IR測光センサー

EOS 8000Dに搭載されている新開発された「7560画素RGB+IR測光センサー」は、被写体の色や輝度(明るさの度合い)を検知します。

そのことによって人物が撮影範囲内にいたら人物を優先的にピントや露出を合わせることができたり、空の青や木々の緑などを色鮮やかに仕上げる効果があります。

サブ電子ダイヤルと表示パネル

EOS8000Dには「サブ電子ダイヤル」と「表示パネル」がついています。

サブ電子ダイヤル
サブ電子ダイヤルは上位モデルではだいたいついているものですが、エントリークラスで搭載されたのは初めてなのだとか。

サブ電子ダイヤルがあると露出補正などの操作が簡単に素早くできるので便利です。

表示パネル
表示パネルは上面の右側にあります。

ISO感度や露出情報、シャッタースピード、撮影可能枚数など様々なカメラの設定をこの表示パネルで確認することができます。

露出とシャッタスピードについて
適正露出を左右するのはシャッタースピードと絞り
シャッタースピードを変えれば動きのある被写体の写り方が変わる

電子水準器

電子水準器」が内臓されたのもエントリークラスのEOSでは初めて。

電子水準器とは、カメラが水平になっているかを一目で確認できる目安となるもの。

ファインダー内と液晶モニターに表示することができ、画面の傾きが気になりやすい風景や建物の撮影で水平を合わせるときに重宝する機能です。

5コマ/秒の連写性能

連写スピードは「5コマ/秒」。EOS Kiss X7と同じです。

連続で撮影できる枚数は、JPEGラージ/ファインで30枚から940枚に増え、RAWで6枚から8枚に増えました。

これらはいずれもUHS-I対応カードを使用した場合です。

UHS-Iは画像データを保存するSDカードの性能を表す指標のひとつ、SDHCやSDXCなど大容量・高速化にともなって規格化されたスピードクラスのことで、SDカードの種類と選び方!一眼レフカメラにおすすめのSDカードの記事を読んでいただければ、どういうものかもっとわかると思います。

フリッカーレス撮影

家庭用の蛍光灯下などで、速いシャッタースピードで撮影すると、写真の露出や色ムラのばらつきが生じることがあります。

そのことを「フリッカー」というのですが、これは蛍光灯や水銀灯などの光源が目に見えない速さで明減(明るくなったり暗くなったりすること)しているからで、速いシャッタースピードで撮るときに起きてしまいます。

EOS 8000Dにはそれを軽減できるフリッカーレスという撮影機能があります。

HDR動画

写真撮影だけでなく、動画撮影にもEOS初の機能があります。

それが「HDR動画機能」。

HDR動画機能は露出の違う2コマを合成して1コマにするという機能で、空が明るすぎたり、夜景のライトアップ撮影時によく起きる白飛びを抑えることができます。

また、最大10倍まで動画デジタルズームで撮影できるのですが、これは他のEOS Kissシリーズにはなく、EOS 8000Dの特徴のひとつです。

Wi-Fi/NFC

Wi-Fi機能も内臓されているので、撮った画像をスマートフォンに転送することができます。

ただしスマートフォンの方でキャノンの専用アプリをインストールする必要はあります。

もうひとつ、あまり使ったことないですが、スマートフォンを使ってリモコン撮影も可能だとか。

キレイな写真を撮ったその場でスマートフォンで送って、簡単にすぐシェアできるので便利ですよね。

また、Wi-Fi対応のプリンタやテレビとも接続することができます。

まとめ

僕が一眼レフカメラを買うときはEOS 8000Dがエントリー機の最上位モデルで、本格的にカメラを始めたいと思い購入しましたが、現在は販売終了しており、新しくEOS 9000Dが出ています。

性能的にもさらにパワーアップしていることだと思いますが、価格は前シリーズのEOS 8000Dの方が安いと思うので、買いやすいかもしれません。

初めてカメラを買うのでエントリーモデルの中で選ぼうと考えている人、そしていずれ上位モデルを持つぐらい本格的にカメラをやっていこうと思っている人にとっては、やはり上位モデルとエントリーモデルのいいとこどりをしているEOS 8000Dがおすすめです。

僕もこの機種で慣れて、そのうち上位モデルに買い替えようかと思っています。

EOS 8000D(W)・EF-S18-135 IS STM レンズキットはこちら。
※買う前に商品に間違いがないか必ず確認してください。

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