コーヒーが苦いと感じる人がよくいると思いますが、コーヒーはなぜ苦いのか知っていますか?
コーヒーに苦味成分があるのはもちろんなんですが、コーヒー豆の焙煎度やコーヒーの淹れ方で、より苦くしたり、少し苦さを抑えたり、苦味をコートロールすることもできるんです。
また、苦味が好きな人におすすめのコーヒー豆も紹介します。
コーヒーの苦味成分とは
まずコーヒーに含まれている苦味成分ですが、基本的には以下の3つがあります。
- カフェイン
- トリゴネン
- クロロゲン酸
カフェイン
コーヒーに含まれている成分としてよく知られているのがカフェイン。
コーヒーの代表的な苦味成分なんですが、実は苦味全体の1割程度(10%〜15%)しか含まれていません。
カフェインだけが苦味の原因ではないということです。
ちなみにカフェインはコーヒーだけでなく、緑茶・紅茶・ココア・チョコレートなどにも含まれています。
クロロゲン酸
クロロゲン酸も苦味成分のひとつですが、渋味成分でもあります。
この渋味が苦味を強める効果があるといわれています。
トリゴネン
聞きなれない言葉かもしれませんが、コーヒーにはトリゴネンという苦味成分が含まれています。
コーヒーの生豆からありますが、苦味自体は弱くて、焙煎の段階でさらに少なくなってしまいます。
なので苦味全体の1%も満たないほど微量です。
このように、カフェイン・トリゴネン・クロロゲン酸の3つが苦味成分としてあるんですが、一番代表的なカフェインでも苦味全体の1割程度しかないので、もともとある苦味成分だけがコーヒーが苦い理由ではないということがわかりました。
あとはコーヒー豆の種類や焙煎の仕方、ドリップの抽出の仕方などが関わっています。
苦味が強いコーヒー豆の種類と焙煎度
コーヒー豆の種類によって苦味の強さは全然違います。
苦味が強いコーヒー豆として人気がある銘柄としては、ブラジルやマンデリンなどがあります。
ブラジル
ブラジルは世界最大のコーヒー豆生産国として知られています。
そんなブラジル産のコーヒー豆は苦味が強いだけでなく、バランスがいいのでブレンドコーヒーのベースの豆として使われることが多いのだとか。
マンデリン
マンデリンはインドネシアのスマトラ島で生産されているコーヒー豆です。
苦味がしっかりとした高級品です。
深煎りローストの豆が苦い
焙煎はコーヒーの苦味に大きな影響があり、深煎りの豆の方が浅煎りの豆よりも苦味が強くなります。
コーヒー豆の焙煎(ロースト)は8つの段階に分かれていて、深煎りだとフレンチローストやイタリアンローストといった焙煎になるかと思います。
ともに黒に近い濃い茶色をしていて、ツヤもあるコーヒー豆が特徴的。
濃厚で刺激的かつ苦い味になりやすいです。
特にイタリアンローストのコーヒー豆はエスプレッソに使われることも多いです。
エスプレッソとは細挽きのコーヒー豆を専用のマシンで高温高圧で抽出したコーヒーのこと。
苦味が凝縮されていて、味も濃厚なのが特徴的で、砂糖を入れて飲むのが一般的です。
関連記事
『コーヒー豆の焙煎(ロースト)について!焙煎度は8段階もある?』
苦味は淹れ方でコントロールできる
コーヒーの苦味はコーヒーの淹れ方によって全然違います。
苦くなるポイントは大きく2つ。
多めの量で細く挽いたコーヒー豆を使うことと、高めの温度のお湯をゆっくり注いでドリップすることです。
細挽きのコーヒー豆を多めに使う
焙煎されたコーヒー豆はコーヒーミルを使って粉状にしますが、挽き方によって粗くなったり細かくなったりします。
コーヒー豆を細かく挽いた方が、コーヒーの成分が抽出されやすくなるので、その分苦くなります。
またコーヒーの成分を多くするためには、当たり前ですが使うコーヒー豆の量を増やすことです。
そうすることで苦くて濃いコーヒーが淹れられます。
高い温度のお湯をゆっくり注ぐ
挽いた豆にお湯を注ぎますが、お湯を注ぐスピードやお湯の温度によっても、苦味の強さは変わります。
一般的にコーヒーをドリップするときのお湯の温度は85℃〜95℃ほどがいいといわれていますが、95℃以上のお湯で淹れると苦味が強くなります。
また、お湯を注ぐスピードですが、なるべく遅くゆっくりとお湯を淹れて抽出することで、苦味も強くなるのだとか。
ということで、コーヒーの淹れ方で苦味をコントロールするには、コーヒー豆の挽き方・量・お湯の温度・お湯を注ぐスピードが重要です。
細挽きの豆を多めに使い、95℃以上のお湯をゆっくり注ぐことで、苦めのコーヒーを淹れることができます。
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